プレシーズンマッチのバルセロナvsユベントスが27日にダラスのザ・コットン・ボウル・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。

アメリカでプレシーズンツアーを行う数チームが参戦している『サッカーチャンピオンズ・ツアー』。23日に行われたレアル・マドリー戦では、宿命のライバルを1-0で下してプレシーズン3連勝を飾ったバルセロナ。この試合でもクリステンセンやケシエ、レヴァンドフスキら新加入選手が多くスタメンに名を連ねた。

一方、昨季11シーズンぶりの無冠に終わり、今夏チームの刷新を進めているユベントスは、これがプレシーズン2試合目。新加入のブレーメルが初スタメンを飾ったほか、ディ・マリアも23日に行われたグアダラハラ戦に続き先発している。

立ち上がり、デンベレが早速シュートを放つなどバルセロナが攻勢を仕掛ける展開に。6分にはハイプレスから高い位置でボールを奪うと、レヴァンドフスキがゴールを狙ったがこれは大きく枠から外れた。ユベントスも9分にはディ・マリアの仕掛けからゴールに迫るなど、試合はプレシーズンらしいオープンな展開に。

15分にはディ・マリア中央突破バルセロナの守備網を突破し、サイドに展開。裏に抜けたクアドラードがボックス内に低いクロスを送ったが、ディ・マリアが合わせきれず得点には繋がらなかった。徐々に試合を支配し始めたユベントスは、ディ・マリアを中心にゴールに迫り出す。28分には右に展開したディ・マリアがアウトサイドのクロスをボックス内に送ったが、ケアンがミートしきれなかった。

立ち上がり以降は攻撃陣が沈黙していたバルセロナだが、33分にデンベレが真価を発揮。右サイドでボールを持ったフランス代表ウィンガーは1人で次々と相手のマークをはがしてボックス内に進入すると、強烈なシュートをゴール左に突き刺し先制点を決めた。

先制後はバルセロナが押し気味に試合を進めていたが、38分にユベントスが同点に追いつく。中央のロカテッリから左サイドのクアドラードにボールがわたると、ダイレクトで低いクロスをボックス内へ。この試合何度か見られた形だったが、今回は走り込んだケアンがきっちり右足で合わせてゴールに流し込んだ。

俄然として熱気を帯びた前半はこのまま終わらず、再びデンベレが違いを見せる。1点目とほぼ同じ位置でボールを受けてボックス内に進入すると、クアドラード、ロカテッリのマークを意に介さず冷静にコントロールシュートをゴール左に決め2ゴール目を記録した。

後半、アンス・ファティ、ハフィーニャ、ガビ、フレンキー・デ・ヨングら選手を大量に入れ替えたバルセロナは、49分に早速ハフィーニャが強烈なミドルシュートでユベントスゴールを脅かすシーンを作る。

51分、右サイドでボールを持ったディ・マリアのスルーパスは一度カットされたものの、中央でボールを拾ったザカリアがボックス内にスルーパス。走り込んだロカテッリが潰れ役となりこぼれたボールを、ケアンが冷静にゴール左隅に流し込みユベントスが同点に追いついた。

60分にユベントスが多くの若手を投入したこともあり、徐々に試合の支配権はバルセロナに。68分にはボックス手前で得たFKからハフィーニャがゴールを狙うも、クロスバー直撃。その後の流れから左サイドでボールを受けたアンス・ファティがコントロールシュートを放ったが、これまたポストに防がれてしまった。

両チームとも多くの選手を入れ替えたことから試合はこう着した状態が続き、ファールも増加。86分にはボックス左のクロスにガビが上手く合わせたボレーシュートを放ち、こぼれ球にデパイが詰めたものの、これはGKペリンが体を張ったセーブで防いだ。

終了間際には裏へ抜け出したデパイがシュートを放つも、再びGKペリンがビッグセーブバルセロナが終盤攻勢を仕掛けるも最後までゴールネットを揺らすことはできず、2-2のドローで試合を終えた。

バルセロナは今後30日にニューヨークレッドブルズと、ユベントスは同日にレアル・マドリーと対戦する予定になっている。

バルセロナ 2-2 ユベントス
バルセロナ
デンベレ(前34、前40)
ユベントス
ケアン(前39、後6)

サムネイル画像