「最近AKB48関連の記事を週刊誌やネットニュースでめっきり見なくなった」。そんな危機感から、7月21日、28日放送の「AKB48 サヨナラ毛利さん」(毎週木曜深夜0:59-1:29、日本テレビ)では、芸能記者にメンバー自らネタを売り込む「芸能記者大集合 AKB48ゴシップスーパーセール」を開催した。

【独占動画】武藤十夢VS小麟!姉妹アピール対決3本勝負

そんな中で、「姉を倒すために空手やっていた」という衝撃的なコメントを放ったのが、AKB48初の姉妹メンバーとして姉・武藤十夢(チームK)と共に活動している武藤小麟(チームA)。今回の放送は小麟のみの出演だったが、「世界遺産検定2級の小麟が世界遺産を紹介しながら、気象予報士の資格を持つ十夢が天気予報をする」など“武藤姉妹”をアピールした。

そこでWEBザテレビジョンでは、番組でもたびたび衝突している二人に、YouTubeチャンネル「ザテレビジョン」で「武藤姉妹アピール対決3本勝負」を行ってもらうことに。「どっちが本物の武藤か白黒ハッキリつけたい」と意気込む小麟と「武藤家は年功序列なんで」と涼しい顔の十夢が、特技のプレゼン、暴露、大喜利の3本勝負で対戦。姉妹だからこその息の合った舌戦を見せ、白熱の戦いを繰り広げた。

撮影後、二人にインタビューを実施。資格を複数取得して活動の幅を広げている十夢と、そんな姉の背中を追いかけ「追い越したい」という小麟に、姉妹について本音で語ってもらった。

■チームが分かれて減ってしまった姉妹共演

――3本勝負お疲れさまでした。まずは感想から聞かせてください。

武藤小麟:武藤姉妹で何かをさせていただけるのが本当に久しぶりで、すごくうれしかったです。すごくすごく楽しくて、企画でも3本も勝負をやらせてもらえて(笑)。

武藤十夢:チームが変わっちゃって(春まで二人共チームK所属)新チームになってから初めてかもね。「サヨナラ毛利さん」で二人でやり取りする場面とかはありますけど、二人の企画ではないですし、こうやってやるのは久しぶりでしたね。小麟の一言でこうやってお仕事になるのはすごいなと思いましたし、ありがたく乗っからせていただきました(笑)。

――やっぱり姉妹だからやりやすい部分はありますか?

十夢:もちろんあります。たぶん、他のメンバーより言ってOKな範囲とかが分かるので、遠慮しないで何でも言えるというのは大きいですね。

――小麟さんは十夢さんに対して普段から遠慮なしで言っているんですか?

小麟:遠慮なしですね。

十夢:しないよね。遠慮しないし、私もしないし。でも、お互いそれなりの気は使うよね。踏み込んじゃいけないこととか、これ以上言ったら怒るなっていうのが分かるから、「あ、本当に嫌なんだな。じゃあ、いいで~す」みたいなのはお互いにありますね。

小麟:それこそチームが一緒だった時は、リハの時とかに十夢の表情を見て、「あ、なんか思っていることあるな」と思って。

十夢:ははは(笑)。

小麟:後輩みんなで「気を付けようね~」みたいな感じで(笑)。

■佐藤姉妹を意識「めちゃくちゃする」

――番組などではバチバチしていますが、姉妹でけんかというのは?

十夢:けんかはしないですね。最後にしたのはいつだろう? 勝手に私の服を着ていった小麟に怒った時くらい?

小麟:あったね。

十夢:AKB48に小麟が入った頃、いろんなことにめちゃめちゃ怒っていて。服を勝手に着ていたこととか、MCであることないことを作って言っていたりとか。その時はめっちゃ怒りましたけど、(けんかは)それくらいですね。

小麟:半年間くらい口を利いてくれなかった。

十夢:そうそう(笑)。でも、今はそういうこともなくやっています。

――5月に加入した17期生に佐藤妃星さんの妹・綺星さんがいて、AKB48では二組目の姉妹メンバーが誕生しました。やっぱり意識はされますか?

十夢:するよね?(笑)

小麟:ふふふ(笑)

十夢:めちゃくちゃするけど、「やばい! 同じような人入ってきちゃった!」「しかも佐藤と武藤だし」みたいな。ただ、ありがたいことに系統が全く違ったので。それはそれ、これはこれでどっちの見え方が正しいのかなって思う部分もありますけど、まあ楽しくやっていければいいですよね。それこそ4人で企画とかできたらいいなっていうのは思います。ずっと私たちがしゃべっていそうだよね。

小麟:愛に溢れている…それこそ甘い佐藤姉妹と、ノーガードで殴り合う…愛なんてない武藤姉妹(笑)。

十夢:ノンシュガーでいきましょう。

小麟:17期生が入ってきた時に、「え~(メンバーの)妹いますか?」ってふざけて聞いたら「え? なんで知っているの?」ってマネージャーさんに言われて、「え…?」ってなりました(笑)。危機感というか(私たち以外の)姉妹が入ってくるんだって思いましたね。

■多方面で活躍の十夢「まだ(AKB48で)頑張りますよ(笑)」

――十夢さんは気象予報士だけではなく、ファイナンシャル・プランニング技能士2級の国家資格防災士資格も持ち、さらに「サンデー・ジャポン」(毎週日曜朝9:54-11:30、TBS系)でコメンテーターをやったり、「~癒・笑・涙・夢~夕焼け酒場」(毎週土曜夜6:00-6:30、BS-TBS)やCMではきたろうさんの横でお酒を飲んでいたり、仕事の幅がすごく広がりましたね。

十夢:そうですね、広がりました。ありがたいです。

――何かきっかけがあったんですか?

十夢:気象予報士は番組の企画で始まったんですけども、AKB48にはいろんなメンバーがいて、それぞれの良さがあって、その中で自分が何か突出してできるものって何だろうと考えた時に、何もないなって思って。何か一つ自分だけにしかない武器が欲しいなと思い、高校とか大学に通っていたので、勉強系でやってみようかなと思ったのがきっかけですね。気象予報士はまさかこんなに時間かかる(8度目で合格)なんて思わなかったですけど(笑)。

FPはそれこそ大学院を修了して気象予報士の勉強も終わって、いよいよ何もなく「自由にいろんなことができる!」ってなった時に、コロナ禍になってしまったんです。すごく暇になっちゃったけど、勉強の習慣はあったので、何かやらなきゃって思った時に、経済学部だったこともあって、お金の勉強してみようかなと思ってやりましたね。

防災士は、気象予報士さんで持っている人が結構いるので、「取ってみたら?」と勧められて取りました。

――グループ以外の活躍がすごくて、もしかしたらAKB48を卒業するんじゃないかなって。

十夢:いやいやいやいや、まだ頑張りますよ(笑)。でも、他の番組のスタジオとか行くとたまに言われるんですよ。「なんか武藤ちゃん、最近全然アイドルみたいな仕事してないけど卒業するの?」って。「まだいるのでAKB48よろしくお願いします」と言っています。

――そんな十夢さんの活躍をどう思っていますか?

小麟:すごいなって思います。しかも、ちゃんと勉強をしていますから。サンジャポに出る前とかもそうですし、例えばお天気だと「すごく暑いけどその仕組みをどうしたら分かりやすい言葉で伝えられるか」っていうのを、家ですごく考えていたり。そういう姿を見てすごいなって純粋に思いますね。

――世界遺産検定に挑戦したのは、十夢さんの活躍に刺激を受けたとか?

小麟:それはありましたね。やっぱり気象予報士の資格を取って、実際にお天気の番組に毎週出て、お仕事に結びつけていて、自分にしかない武器で活動の幅をグッっと広げている姿を見て、それってすごいなって思いました。私もメンバーとして活動の幅を広げるために何か資格を取りたいなと探した時に、自分の条件に合うのが世界遺産検定でした。

■小麟「姉あっての妹」は嫌

――姉妹としてではなく、アイドル・AKB48メンバーとして、お互いにどう思っているか教えてください。

小麟:私はそれこそ絶対に超えなきゃいけない存在というか。ずっと後ろから追いかけているままだったら、本当に「姉あっての妹の自分だよね」となっちゃうので。それは嫌なので、いつかは絶対に追いついて、追い越さないといけない目標というか存在だと思っています。それこそ(十夢が)いつ辞めちゃうか分からないから(笑)。

十夢:そうやってみんなで疑惑をかけてないでよ。やりづらいんだから(笑)。

小麟:姉がいる間に選抜に入って一緒に表題曲を歌いたいなとか、活動を姉妹でもそうですし、個人としてもそうですし、もっともっとできたらいいなとは思います。

十夢:(小麟が)昇格して最初に所属したのが私と同じ込山チームKで、武藤姉妹としてずっとやっていて、MCでも面白いねと言ってもらえるようになったりしたのは、すごくいいきっかけというか、良かったなとすごく思っています。だけど、ここからじゃないかなって思いますね。チームが離れて、より個人を見てもらえるようになると思うので、ここからが勝負だと思います。

個人的に気に入らないのは、私と仲良いメンバーと私よりいつの間にか仲良くなっている。そこは本当にちょっとどうにかしてほしいなって思うんですよね。もぎもぎ(茂木忍)とか、さっほー(岩立沙穂)とか、みーおん(向井地美音)とか…。

小麟:みんな大好き(笑)。

十夢:私の方が仲良かったはずなんだけどな…みたいな。最近そういうふうになっているので、そこはちょっと何とかしていただきたいなと。

小麟:これからも仲良くさせていただこうと思っています。

十夢:ははは(笑)。

――でも、お姉さんとして期待はされているんですよね?

十夢:もちろんです。ただ、やっぱり妹気質といいますか、先輩にすごくかわいがられるタイプだと思うので、チームAでもすごくうまくやっているというか、楽しそうな話もたくさん聞きますし。私はそういうのができなかったタイプなので、うらやましいなとは思いますね。

AKB48武藤小麟(妹)と武藤十夢(姉)、姉妹による3本勝負が実現/撮影:大野代樹