VUILD株式会社(ヴィルド。以下、VUILD)は、コクヨ株式会社、小豆島ヘルシーランド株式会社、株式会社スピーディ、野原ホールディングス株式会社、株式会社hope for(50音順)および個人投資家を引受先とする第三者割当増資を実施し、約1.4億円の資金調達をしたことをお知らせします。これにより、当社の累計調達総額は約6.4億円となりました。
VUILDでは今回の資金調達を契機とし、木材のクラウドプレカットサービス「EMARF」や、デジタル家づくりプラットフォーム「NESTING」などの事業を核として、各出資企業との協業を加速させていきます。

  • 事業概況
2017年秋の創業後、デジタルファブリケーション技術を活かした家具の製作や住宅など建築設計事業、米国製3D木材加工機「ShopBot(https://shopbot.vuild.co.jp/)」の輸入販売事業、そして分散型製造ネットワークを構築するため、全国各地(130拠点。2022年6月末時点)に導入されたShopBotをクラウドでつなぎ、家具や住宅のパーツを分散加工できる流通プラットフォーム「EMARF(https://emarf.co/)」の提供などを進めてきました。
今年4月からは、デジタルファブリケーション技術を駆使して次世代の住宅供給を目指した、デジタル家づくりプラットフォーム「NESTING(https://nesting.me/)」事業を本格的に開始(受注開始)し、住宅建築事業に参入いたしました。カスタマイズ可能な3種類のテンプレートをリリースし、一人ひとりが思い描く、快適でこだわりの詰まった住まいを、デジタルテクノロジーを用いて設計から竣工まで一貫して、素早く簡単に作り出す体験を提供しています。受注開始後大変多くの問合せを頂き、ここ半年以内で十棟前後の竣工に向けて体制を構築しています。
「EMARF」事業では法人需要の伸びと共に、デジタルテクノロジーを用いて設計者のリスキリングをしたいというニーズも急増し、学びと実践の場を提供する月額制の新サービス「EMARF CONNECThttps://connect.emarf.co/)」を7月に開始しました。本サービスではすべての設計者が学びと実践を繰り返し、仕事の幅を広げ、職能をアップデートしていく支援を目的とし、これまであまり公開されてこなかったコンピュテーショナルデザインやデジタルファブリケーション領域のノウハウを公開しています。サービス発表直後には100名限定募集の1期生枠が埋まっています。
  • 調達の目的/今後について
今回の資金調達は今後、各出資企業との関係性をさらに密にし、VUILDの有するデジタルテクノロジーを各社の事業領域に活用し、協業関係を進めていくことを目的としています。
さらに他企業との協業も積極的に加速させるための組織構築も進め、専門分野化している建築産業をデジタルテクノロジーを活用することで民主化し、生活に必要な家具や建築物などを誰もが自分の力で作りたいものを作ることが出来る世界の実現を目指しています。

【引受先からのコメント(50音順)】
  • コクヨ株式会社 代表取締役社長 黒田英邦氏
オフィス領域から人々の場や空間の在り方に常に新たな価値を探求するコクヨにとって、VUILD社のミッションである「建築の民主化」を体現するグッドデザイン賞金賞を受賞された「まれびとの家」は当社のメンバーに大きな衝撃を与えました。それ以来、VUILD社や秋吉さんと色々な接点を持つ中で、今回の資本業務提携を通して、コクヨオフィス空間における新たなソリューションやこれまでにない家具のビジネスモデルの挑戦をする機会が得られたことは、コクヨのメンバーにとって、とてつもない成長の機会だと今から心が踊っています。新たな商品やサービスの創出だけでなく、我々で多くの企業を巻き込んで、「人々の創造性を解放する運動」を世の中に盛り上げていきたいと考えています。
※写真:オリーヴ兄弟(左:オリーヴ兄 柳生敏宏、右:オリーヴ弟 柳生忠勝)
「建築の民主化」、VUILDの秋吉さんが掲げるビジョンが面白そうだからぜひ一緒に事業をやってみたい。瀬戸内小豆島に生まれオリーヴ栽培しオリーヴを丸ごと活かしたスキンケアづくりに取り組む私たちは、地域の持つ資源や課題と密接につながっています。100ha以上植林された樹は地元建築ではほとんど活用されていません。地元で砕石された石も建材としての活用は限定的。経済合理性が低いからです。でも、秋吉さんとだったら何とかなるかもしれない。課題を希望に変え、農家の私たちでも参加できる建築に一緒に取り組んでいきます。
  • 株式会社スピーディ 代表取締役社長 福田淳氏
人の暮らしで一番大事なことは住むところだ。一番大事なのに、一番手に入れるのが大変な場所でもある。その場所を得るのに一生の稼ぎを費やさないといけないのはおかしい。
VUILDを率いる秋吉浩気さんは、それを現代の技術を使って軽やかに解決しようとしている。人類の進化に貢献できるプロジェクトに参加できる喜びを噛み締めている。
  • 野原ホールディングス株式会社 代表取締役社長 野原弘輔氏
3年前に秋吉さんにお会いし、”ものづくり”のありかたを変えていこうとするVUILDの「建築の民主化」という考えに共感しました。
それ以来、データと連動したShopBotやEMARFによる木材の加工、デジタル家づくりプラットフォームのNESTINGなど、同社の先見性とそれを具現化するテクノロジーの使い方には感銘を受けています。弊社においてもデジタルの力によって建設サプライチェーンの効率化を進めるサービス「BuildApp」の提案を昨年末開始しました。
建設業界の変革を目指す仲間として、今後、色々な形で協業していければと思っています。
  • 株式会社hope for 取締役 三浦卓也氏
弊社は株式会社フェリシモ100%出資のCVC(Corporate Venture Capital)で、社名にあるとおり「未来に希望を贈る会社を増やす」をコンセプトに、事業活動を通じてともに未来を創ってくださるベンチャー企業のみなさまとの資本連携、協業を行っています。昨年VUILDの秋吉さん、井上さん、山川さんにお話を伺う機会がありました。その際お話されていた、「テクノロジーを通じて自分で自分の暮らしを創ることを当たり前にすること」そして「森と人の関係性を近づけていくこと」という願いに共感し、今回の出資に至りました。「誰もが楽しみながら自分たちの暮らしを創る未来」を一緒に描いていけたらと考えています。
  • VUILD株式会社 代表取締役CEO 秋吉浩気のコメント
前回2021年9月の資金調達ラウンドでは著名な起業家の皆様に参画頂きましたが、今回のラウンドでは事業パートナーとして並走して頂く事業会社の皆様に仲間に加わって頂きました。お陰様で2年前にローンチしたEMARFは順当に事業実績を積み上げ、いまでは黒字化目前にまで成長しています。
一方で、今年ローンチしたNESTINGは投資フェーズであるものの引き合いも多く、現在進行中の十数棟の竣工を皮切りに、来期黒字化に向けて事業を推進してまいります。
当面は「黒字化」と「目標実績(NESTINGは100棟建設、EMARFは1万人のユーザー)を達成すること」の2点に注力し、その上で再度レバレッジをかける予定です。
  • 採用情報
現在EMARF事業にて、法人クライアントの設計・制作サポート担当を積極募集中です。
https://vuild.co.jp/company/#recruit
VUILDでは「自律・分散・協調」の基本的な考え方を共有し、メンバーそれぞれの分野において、現場での制作、リモートワークなど自身の裁量で業務を進めています。メンバーの活動場所も、日本各地のほか海外在住者もいます。働き方も正社員だけではなく、フリーランスや副業など、一人ひとりの在り方や多様な働き方が受容されています。
VUILDのミッションや仕事内容に少しでも興味を持っていただける方はぜひご応募ください!

【VUILD株式会社】
代表者:秋吉浩気(代表取締役CEO)
創業:2017年11月21日
本社:神奈川県川崎市川崎区日進町3-4 unico1F-A
事業内容:建築設計、木製品開発及び製造、CNCルーターの販売、デジタル人材育成、事業開発支援、ITサービス開発
URL:https://vuild.co.jp/
note:https://note.com/vuild
instagram:https://www.instagram.com/vuild_official/
VUILD Twitter:https://twitter.com/VUILDinc
EMARF Twitter:https://twitter.com/EMARFco

配信元企業:VUILD株式会社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ