監督・犬童一心と脚本家・斉藤ひろしが初のタッグを組んだ映画『ハウ』が、2022年8月19日(金)より全国公開される。本作での注目は、真っ白&モフモフの愛らしいルックスを持つ“俳優犬・ベック”。ここでは犬好き、動物好きなら思わず共感してしまう本作の見どころを紹介しよう。

【写真】本作には犬を飼う上で初心者が陥る“あるある”シーンがいっぱい!

■初めて動物を飼った時の気持ちがよみがえる…?

ベックが演じるのは、“ワンと鳴けない”真っ白の大型犬・ハウ。飼い主に捨てられ保護犬になってしまったハウは、ある日、婚約者にフラれ、人生最悪な時を迎えていたちょっぴり気弱な青年・赤西民夫(田中圭)と出会う。一緒に暮らすことになったが、動物を飼うことに慣れていない民夫はハウとの初めての生活に悪戦苦闘…。

散歩に連れ出そうとリードをつけようとするも逃げられてしまったり、シャンプー中に身体をブルブルと震わせたハウから飛んできた水しぶきでびしょびしょに濡れてしまったりと、犬を飼う上で初心者が陥る“あるある”が本作にはたっぷり詰まっている。初心者向けの説明本で勉強しながら、精いっぱいハウを幸せにしてあげようとする民夫の初々しい姿は、動物を一度でも飼ったことがある人には共感できるのでは?2人がどのような信頼関係を築いていくのか、その温かな日々に注目して観てほしい!

■人の気持ちを理解し優しく寄り添うハウに癒やされる

多くの時間を共に過ごし、次第にかけがえのない存在となっていった2人だが、ある日、突然ハウは、大好きな民夫の元を離れてしまう。意気消沈しながらもハウを探し続ける民夫と、「もう一度、君に会いたい」という一心でひたすら走り続けるハウ。その道中で、ハウは心に傷を負った人々に出会い、次々と彼らの心を癒やしていく――。

犬を飼ったことがある人は、悲しいことがあった日、家に帰るとなぜか愛犬がいつも以上に寄り添ってくれたり、楽しい話で盛り上がっていたら愛犬も一緒になって笑うかのように吠え出したり……といった経験を、一度はしたことがあるのではないだろうか?映画の中のハウも、言葉は通じなくても、出会った人々の気持ちをなぜか理解し、寄り添い心を癒やしていく。心温まるストーリーの数々は、観る人みんなに幸せを届けてくれそうだ。

■名演技続出!俳優犬・ベックの高い演技力

かわいらしいベックだが、俳優犬という肩書にふさわしい名演技を披露している点にも注目してほしい。撮影時は若干1歳で演技初挑戦だったベックを指導したのは、『南極物語』、『ハチ公物語』、『クイール』、『犬と私の10の約束』など、数多くの作品で犬たちを導いてきた、日本の犬映画には欠かせないドッグトレーナー・宮忠臣。宮の指導のもと、なんと全編吹き替えやCGなしの生身の演技を披露した。

映画本編では、長澤樹演じる女子中学生・麻衣とのダンスシーンで元気いっぱいのジャンプを見せたかと思えば、宮本信子演じる志津に静かに寄り添い、微動だにしない眠りの演技まで披露。躍動感ある動きからピタッと静止するシーンまでこなしてしまうベックの凄さは、動物を飼ったことがある人こそわかるだろう。「うちの子にこんな動き出来るかな?」と考えながら見るのもおもしろそうだ。

愛らしさ満点のハウにまつわる感動ストーリーを堪能できる本作。ハウのいく先々には、どのような物語が待ち受けているのか?そして、ハウと民夫に待ち受ける“優しすぎる結末”とは…。この夏最大の感動作を、ぜひ劇場で楽しんでほしい。

「ハウ」作品情報

公開:2022年8月19日(金)全国ロードショー

原作:『ハウ』斉藤ひろし(朝日文庫)

出演:田中圭池田エライザ、野間口徹、渡辺真起子、モトーラ世理奈、深川麻衣、長澤樹、田中要次、利重剛、伊勢志摩、市川実和子、田畑智子、石田ゆり子(ナレーション)、石橋蓮司、宮本信子

監督:犬童一心

脚本:斉藤ひろし、犬童一心

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犬と人との絆を描いた感動作『ハウ』、2022年8月19日(金)より全国公開