ローマイングランド代表FWタミー・アブラハムは、新加入のアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラについてコメントした。29日、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が報じている。

 昨夏ローマに加入し、ジョゼ・モウリーニョ監督のもとで公式戦27ゴールをあげてエースの座に君臨したアブラハム。チームをカンファレンスリーグのタイトル獲得に導いた24歳はインタビューでまず、ユヴェントスからローマへやってきたディバラの加入プレゼンテーションについての質問に回答。ディバラ本人も「信じられない」と語っていたお披露目について、「同意するよ。僕もパウロにメッセージを送ったんだ。あんなにすごいものは予想してなかったからね。本当に素晴らしかった」と驚きを語った。

 続いてアブラハムは、ワールドクラスのタレントの加入を受けて、「僕らにとって、このようなレベルの選手と同じチームでプレーできることは特権だ。ファンにとっても大きな意味があることだし、ハイレベルなプロジェクトを作り上げる道半ばの僕らにとっては、非常に大きな意味を持つんだ」と、ディバラとの共演への期待を口に。昨季は自身がエースとなったなか、嫉妬はあるかと冗談混じりに問われると、「ないよ。キングが2人いてもいいだろう?」と返した。

 また、ディバラに続いてパリ・サンジェルマンからオランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの獲得も近づく状況に、“ロマニスタ”からはスクデット獲得への期待の声も上がる。そのことについて問われたアブラハムは、実現すれば2000-01シーズン以来22季ぶりとなるイタリア王者返り咲きへの夢も隠さなかった。

「ファンが夢見るのも納得できる。僕に関しても、もし優勝を狙っていないと言えば、それは嘘になるね。僕はスクデットを求めているし、チームも求めている。まずチームのポテンシャルがあって、それから僕らは計算をする。昨季はそれで、望んでいたように優勝することができたから、これからも勝ち続けたいね」

 ローマ8月14日、敵地でのサレルニターナ戦でセリエAの開幕戦を迎える。

アブラハム(右)が新加入のディバラ(左)について言及 [写真]=Getty Images