女王返り咲きを狙った浅倉(右)だったが、パク(左)の攻撃に圧倒された。(c)RIZIN FF

 格闘技イベント「RIZIN.37」が31日、さいたまスーパーアリーナで行われ、第10試合のRIZINスーパーアトム級(49kg)ワールドGP1回戦で、浅倉カンナ(パラエストラ松戸)とパク・シウ(KRAZY BEE)が対戦。女王返り咲きを狙う浅倉は、3ラウンド判定でパクに敗れた。

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 1ラウンドは互いに隙を窺う慎重な展開だったが、2ラウンドで大きく動いた。キックボクシング元WAKO王者のパクが、立ち技でもグラウンドでも浅倉を圧倒。さらに3ラウンドでも猛攻を仕掛け、付け入る隙を与えずに判定3-0で勝利をモノにした。

 対する浅倉は、極まりかけた腕ひしぎ十字固めをなんとか返し、パクの強烈な打撃を食らいながらも耐えてチャンスをうかがった。しかし、愚直に繰り返すタックルは、上手く切られてテイクダウンを奪えず。パクの土俵である立ち技でも、相手の多彩な攻めの前に後手に回った。

 試合後、浅倉は「1回戦を勝ち進めなくて悔しいですが、パク・シウ選手と試合できたことが嬉しいです」と第一声。続けて、「パク・シウ選手と最近まで練習していて強いのは分かっていた」「練習だと全然勝てなくて怖いなというイメージがあったんですが、試合でも本当に強くて敵わなかったという感じですね」と試合を振り返った。

 ともにトレーニングに励んできた仲間だからこそ、相手の強さも分かっていたということだろう。その相手に対して勝利のイメージは作ってきたが、「自分の戦い方のイメージでは、テイクダウンに行きたかったんですけど、上手く行かずに勝ちパターンを潰されてしまった」のだという。

トーナメントがまだあると思うので、自分の今後は分かんないです」

 今後の展望を聞かれ、そう語った浅倉。初代スーパーアトム級GP初代女王の復活を待ちたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「本当に強くて敵わなかった」1回戦敗退の浅倉カンナが戦友パク・シウを称賛「勝ちパターンを潰された」