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安部晋三元首相(享年67)の銃撃事件から、連日報じられている政治家と統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)の“親密な関係”。統一教会は、昭和の末から多額の献金や霊感商法社会問題とされてきた。

「安倍元首相を撃った山上徹也容疑者は、自身の母親が統一教会に多額の献金を行い破産したことで、教団に恨みを抱くようになったといいます。そして安倍元首相が統一教会の関連団体に贈ったビデオメッセージを見て『安倍元首相と統一教会に深い繋がりがある』と思い、犯行に及んだと供述しています」(全国紙記者)

しかし、旧統一教会と関わりがあったのは安倍元首相だけではなかった。例えば『日テレNEWS』によると、’19年10月、統一教会の友好団体が開いたイベントに自民党細田博之衆院議長(78)が参加。そこで細田議長は「今日の会の内容を安倍総理に早速ご報告したい」と壇上で語っていたというが、『日テレNEWS』が会合の出席や統一教会との関係について問い合わせると、細田議長の事務所は「回答はすべて差し控える」とコメントしたという。

また7月22日、末松信介文部科学大臣(66)は統一教会の関連団体にパーティ券を購入してもらったと会見で明らかに。岸信夫防衛大臣(63)も同月26日の会見で、旧統一教会のメンバーについて「付き合いもあり、選挙の際もお手伝いをいただいている」と述べた。本誌も稲田朋美議員(63)と平井卓也前デジタル大臣(64)がそれぞれ別の関連団体のイベントに出席していたことを報じている。

統一教会’15年世界平和統一家庭連合への改称が突然認められました。改称を認めたのは文部科学省の外局である文化庁。そして、当時文科省の大臣を務めていたのが自民党の下村博文議員(68)です。

下村元大臣は先月13日にTwitterで『最終決裁は、当時の文化部長』などと自身の関与を否定しました。しかしその後、『週刊文春』によって旧統一教会の関連団体の幹部が’14年6月、下村氏に陳述を行っていたと報じられました。また同幹部が、下村氏の後援組織が主催した政治資金パーティのパーティ券を購入していたことも伝えられ、大きな波紋を呼びました」(前出・全国紙記者)

岸田首相は「丁寧に説明することが大事」というが…

次々と明るみになる政権与党である自民党議員と、統一教会の“親密な関係”。世論の間で政治への不信感が高まるなか、立憲民主党共産党は“統一教会と政治家の関係性”を追及するための対策本部やチームを立ち上げることに。また、日本維新の会統一教会と関係のある議員を党内で調査。そして先月30日、13人に接点があったと報告している。

そんななか同月31日、自民党の総裁でもある岸田文雄首相(65)は初めて“統一教会と政治家の問題”についてこうコメントした。

「社会的に問題になっている団体との関係については、政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明をしていくことは大事だと思っています。それぞれ、様々な説明を行っているようですが、国民の皆さんの関心も高いわけですので、丁寧な説明を行っていくことは大事であると思います」

自民党議員と統一教会の関係が、国民の間で大きな関心ごととなっているにもかかわらず、「丁寧に説明することが大事」と語るに留めた岸田首相。ネットでは、呆れ声がこう上がっている。

《えーっ!!!それぞれが丁寧な説明!?党総裁として、首相として何も説明しない気ですか?》
おいおい自民党の総裁として、総理として先ずあんたが謝るのが先やろ。それに、党として調査すると言わなあかん。一人一人の問題に矮小化したらあかん
自民党総裁、この国、日本の総理大臣だぞ なんだ…この他人事の様な無責任極まりない会見》
《すごい他人事なコメントですね。首相の前に、「自民党の総裁」として何もしないに等しい放置な発言とは、、、》

自民党は先月10日の参院選で「決断と実行。日本を守る。未来を創る。」というキャッチフレーズを掲げていたがーー。岸田首相自民党総裁として、国民の納得がいくような“決断と実行”をすることができるだろうか?