「Nintendo Switch Online + 追加パック」では、『スーパーマリオ64』や『ゼルダの伝説時のオカリナ』など、ニンテンドー64の人気タイトルが次々と遊べる。そして、7月15日からは『カスタムロボV2』が追加された。

 個人的に同作は少年時代に最もやりこんだゲームであり、つい最近もカセットをふぅふぅしてプレイするほど大好きなタイトルである。そこで今回は魅力満載の『カスタムロボV2』の“ガン”の思い出について語りたい。

【画像】当時のプレイヤーの胸をときめかせた、自分だけのカスタムロボを貰えた瞬間

〈魅力的な近距離ガンたち〉

 まずは「旅立ち編」で一番お世話になった“ショットガン”に触れたい。連射とホーミング以外はすべてのスペックがマックスのハイスペックなガン。にもかかわらず、旅立ち編では序盤に手に入るため、終盤まで重宝した相棒である。また、弾丸の色が薄緑色で鮮やか。これまた序盤で手に入る“ジャベリン”のボディとの色合いもバッチリなため、好んで組み合わせていた人も少なくなかったのではないだろうか。

 ちなみに、ショットガン同様、近距離ガンは個性的なものが多い。前作『カスタムロボ』のラスボスとして立ちはだかるマモルのメインガン“マグナムガン”はショットガンよりも威力は劣るが、射程が長くショットガンのノリでかわそうとしても被弾してしまう。そのため、『カスタムロボ』の最後のマモルには何回も負かされ、7~8回目の挑戦で何とか勝利して“偽りのチャンピオン”の称号を得たことは良い思い出だ。

 近距離ガンと言えば“ナックルガン”も忘れられない。名前の通り、弾丸が握り拳の形をしているのは可愛いが、ショットガンと違って連射が可能になった凶悪設計となっており、一度捕まると300近いダメージを負わせる、ロマンの塊のようなガンだ。ナックルガンつながりで言うなら、上位互換で違法パーツの“ロウガガン”は最強にして最狂。打つ度に「ガオォ!」と効果音が鳴る狼の弾丸は、暴力的なパワーを持ち合わせている。『カスタムロボV2』をやったことのある人であれば、誰もがCPUを相手にロウガガンで無双したことがあるだろう。

トラウマを植え付けられたドリルガン〉

 また、“ドリルガン”についても触れないわけにはいかない。打っている最中は相手を離さず一気にダメージを与える強力なガンであり、「ドドド」という効果音もたまらない。ただ、ドリルガンをよく覚えている要因は、ガンとしての魅力、と言うよりは、ドリルガンをメインガンに使うタクマによるトラウマが影響している。

 「旅立ち編」では、タクマと出会うまで、ジャベリンで接近してショットガンを打って勝つ、という必勝パターンを思考停止で乱用してきた。ただ、接近するとすぐに捕らえられるドリルガンの前に手も足も出せずに何度も負け、ドリルガンに対する苦手意識が植え付けられたのは筆者だけではないはずだ。

 マモルの時同様、CPUと舐めてかかるとバッチリ足元をすくわれるのが『カスタムロボ』シリーズの面白いところといえる。

〈ユニークなサポートガン〉

 また、『カスタムロボ』ではドラゴンガンやホーネットガン、レイフォールガンなど、攻撃特化型のガンが目立ったが、『カスタムロボV2』は“チェンジ機能”が追加されたからなのか、大量ダメージを狙わない補助的なガンが登場した。その中でも“トラップガン”と“キャッチガン”を紹介したい。

 トラップガンは地面に弾丸を埋め、時間差で敵に向かって弾丸が飛んでいく、というトリッキーな設計をしている。相手の進行方向を予想したり、ボムやポットでガンを埋めた場所に移動させたりしてダメージを与える、というテクニカルな戦術を可能にした。

 キャッチガンはダメージが雀の涙程度ではあるが、ダメージを与えるとグッと自分のほうに敵を寄せてくれる。しかも、連射やホーミングに優れており、当てることも容易。そして、自分の近くに近づいてきたところで体当たりをかます、という戦術を筆者はよく使用したものだ。

 違法パーツではないのにハイスペックな“フレイムガン”や使い方の正解がわからない“ジャイアントガン”など、触れたいガンはまだまだある。なにより、“ホムラガン”や“コテングガン”など、いまだに中二心をくすぐってくるガンについても語りたかった。またタイミングがあれば、ほかのガンだけでなくボムやポットの思い出も記したい。(望月悠木)

『カスタムロボ』