全国で無料の高速道路が建設され、ルートを選べるケースも増えてきました。中国道から山陰地方へ至る路線には、有料と無料の道路が混在。米子へ向かう場合は、ルートによりどう違ってくるでしょうか。

無料と有料が入り乱れる山陰方面の路線

全国で無料の高速道路が建設され、ルートを選べるケースも増えてきました。なかでも、中国道と山陰地方をつなぐ、いわゆる陰陽連絡路線は、地域により無料と有料が異なります。鳥取道は無料、米子道は有料、松江道は大部分無料、浜田道は有料、といった具合です。

また、これら路線が接続する山陰地方の縦貫路線である山陰道も、区間により有料・無料がわかれます。これらは、各区間の建設の経緯による違いです。

では、神戸方面から鳥取県米子市を目指した場合、鳥取道経由と米子道経由でどれほど違うでしょうか。

中国道の神戸三田ICから、米子東IC(山陰道)までを比較すると、米子道経由は205.4km、2時間39分、4990円。鳥取道・山陰道経由は222.4km、3時間9分、2370円でした(NEXCOのルート検索サービスより。通常料金)。料金は倍以上ちがいますが、無料の鳥取道経由は、やはり時間がかかるようです。

米子道は半分以上が4車線ですが、鳥取道はほとんど暫定2車線の対面通行区間で、最高速度は60km/h。また鳥取道ルートで経由する山陰道は、はわいIC~大栄東伯IC間13.5kmが未開通で、ここは国道9号を利用する形になります。

ちなみに、陰陽連絡路線の建設が優先され、山陰の縦貫路線が後になって構築されていく過程は、歴史を振り返れば鉄道も同様でした。神戸方面から山陰地方へは、山陰地方をずっと走るよりも、目的地に応じて陰陽連絡路線を選ぶのがよいといえます。

鳥取道 用瀬付近(国土交通省のライブカメラより)。