ブラジル代表DFダニエウ・アウベスは、早くも実現した古巣対戦でバルセロナのサポーターに別れの挨拶ができることを喜んでいるようだ。

昨年9月にサンパウロを退団し、同年11月に約5年半ぶりのカンプ・ノウ帰還を果たしたダニエウ・アウベス。加入後は公式戦16試合に出場し、1ゴール4アシストを記録。プレー面での貢献もさることながら、クラブの最年長選手として、若手主体のチャビエルナンデス体制における精神的支柱を担った。

しかし、残留のため年俸面で大幅な譲歩も覚悟していたブラジル代表DFに対して、クラブは延長オファー掲示を見送り、今夏2度目の退団となった。

その後、先月22日にメキシコのUNAMプーマスに電撃加入した39歳DFは、7日に行われるジョアン・ガンペール杯で早くもカンプ・ノウへの帰還が実現することに。

当初、ガンペール杯はローマが対戦相手に決定していたが、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるチームが突然に出場を辞退。さらに、有力な代役候補に挙がったミランも参加を断ったことで、最終的にプーマスが招待チームとして今大会に出場するという、ダニエウ・アウベスにとっては願ったりかなったりの状況となった。

そして、今週末に古巣対戦に臨むことになった同選手は、メキシコ『TUDN』で、愛するクレに別れの場を提供してくれた数奇な運命について言及した。

「人生はプーマスでのプレー機会と共に、カンプ・ノウでプレーし別れを告げる権利を与えてくれた」

「彼らは僕を最初のとき(退団時)、裏口から連れ出した。今回は契約終了だったから、裏口ではなかったけどね…」

「何が起こっているのか、よく分からない部分もあったし、それ以上のことを期待していなかった。僕は6カ月間の契約にサインし、それを全うしたんだ」

2度の在籍期間に公式戦407試合22ゴール104アシストの記録を残し、23個のタイトル獲得に貢献したレジェンドに対するクラブの扱いに対しては多くのサポーターが憤りを見せていただけに、今回のガンペール杯では、これまでの献身に報いるような盛大な別れの場が提供されることを願いたいところだ。

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