ニンニク料理はおいしいけれど、食べた後の息が気になりますね。でも実際は、息だけではなく血液や汗、尿にまで臭いはしみついているので、歯を磨いただけでは臭いは取れないのです。
ニンニクを切ったり潰したものを食べると、代謝の段階でくさい臭いの元となるアリルメチルスルフィドという成分が発生します。この成分は、分解してなくなるまでに2日もかかり、体のいろいろなところから臭いを発生させてしまう原因となります。
アリルメチルスルフィドを早く分解させるには、牛乳の脂肪分やパセリが効果的、という研究結果もあるそうですが、それでも臭いがすぐなくなるわけではありません。また、テキサスA&M大学の研究では、消臭にはアリルメチルスルフィドを分解させるよりも、柑橘類を摂取して臭いを混ぜてしまうほうが効果的だと発表しています。
ニンニクが体にいいというのは有名な話で、ガン予防になるという研究結果も多く発表されていますが、こちらに関してもまだまだもっと研究をしていく必要があるようです。
アメリカのあるコメディアンは、「ニンニクを食べると病気がうつらない！なぜなら臭すぎてだれも近寄ってこないから」と言ったそうです。
ニンニクを食べるなら、大切な人に会う2日以上前までに、ということですね。
Science Of Stink: Blame Sulfur Compounds For Your Garlic Breath
http://www.npr.org/blogs/thesalt/2014/06/21/323999613/science-of-stink-blame-sulfur-compounds-for-your-garlic-breath
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