77年前の8月7日、日本初のジェット航空機となる、戦闘機「橘花」が初飛行しました。

世界初の誕生から6年後

今から77年前の1945(昭和20)年8月7日。旧海軍の戦闘機「橘花」が初飛行しました。

「橘花」は国産初のジェット機であり、日本の航空史上でも重要な意味を持ちます。世界で初めてジェットエンジン搭載の飛行機が飛んだのは1939(昭和14)年のドイツで、その後起きた第2次世界大戦で急速に発達しました。

それまでの飛行機はプロペラを回して推進力を得ていましたが、スピードを追求する中で既存のエンジンでは限界に達しつつありました。それを克服するために用いられるようになったのがジェットエンジンです。

製造は中島飛行機が担当。機体のデザインドイツメッサーシュミット製「Me262」がベースとなっています。大量に実戦投入され一世を風靡した「零戦」にくらべ、性能面では上回っていないものの、シンプルな設計で約3倍の生産効率を実現できたといいます。

空襲の影響を受けたものの、設計完了からわずか半年で試作機が出来上がり、いよいよ初飛行を迎えたのがきょう、8月7日でした。試験飛行は短時間ながら成功し、量産と実戦投入へ移行しようとしたその8日後、日本は終戦を迎えることとなります。機体は実戦未経験のまま、アメリカへ接収されていきました。

終戦により、日本の戦闘機開発は一旦終焉を迎えます。1954(昭和29)年に自衛隊が発足。その練習機として、13年ぶりに新たな国産ジェット機「T-1」が誕生します。そのあと、初の量産ジェット戦闘機F-1」が誕生するのは1975(昭和50)年のこととなります。

日本初のジェット機として開発された「橘花」(画像:SDASM Archives)。