茂木健一郎

脳科学者の茂木健一郎氏が、7日に自身公式ブログを更新。問題視されている“政治と宗教”の関係を弱める手段に、“投票率アップ”が有効だと持論を展開した。


■連日の話題を受け…

安倍晋三元首相の銃撃事件以降、連日話題になっている旧統一教会自民党の関係。同党の青山繁晴議員や伊達忠一元参院議長は、約10万とも言われる旧統一教会の票が割り振られていたことを証言し、大きな波紋を広げている。

また、秘書やボランティアという形で旧統一教会の信者が内部に入り込み、さまざまな影響力を与えているとの証言・報道も。こうした話題が過熱する中、茂木氏は「投票率を上げることがなによりの抑止力」とのタイトルでブログを更新した。


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■「なによりの抑止力」は…

茂木氏は冒頭から、「特定団体の方々が自民党総裁選参議院の全国区で特定の候補に投票して、それが結果を左右したのではないかと言われている件だけれども」とこの話題に言及。

続けて、「特に後者については、投票率を上げることがなによりの抑止力、対策になるかと思う」と指摘し、「最大『10万人』程度で結果が左右されないように、投票の母数を増やしてしまえばいい」とその真意を述べた。

■秘書になる対策も指摘

また、秘書やボランティアのルートで影響力が及んでいるとの実態にも、「あと、政治家の秘書などにタダ働きで入り込んでいるという件だけど、これも、より正当な表のルートで学生などがインターンをしたりできるようにすればいい」と指摘。

組織票や無償労働といった手には、いずれも正攻法による手段が有効だとの持論を展開している。


■最終的には国民が…

ブログの最後には、「どちらも、つまりは国民の政治に対する関心を高めるということに尽きるのかと思う」と有権者の意識が変わることを求めた茂木氏。

投票率も選挙への関心も低いと言われる国において、政治を“浄化”させるには、多くの国民が声を上げていくしかないのかもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太

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