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(写真:アフロ

8月6日、広島に原爆が投下されて77年目の「原爆の日」を迎えた。同日、広島市の平和記念公園で開かれた平和記念式典には、被爆者や遺族をはじめ岸田文雄首相(65)や海外の代表者ら約2800人が参列した。

だが、原爆で亡くなった人々に鎮魂を捧げる日に、すぐ近くで行われたデモの“過激な内容”が物議を醸している。

産経新聞によると、反戦・反核を訴える団体が平和記念公園で、若者から高齢者まで200人以上が集まるデモ集会を開催。「人間の鎖」ともいえる人垣のなかから、男性がマイクで「安倍(晋三元首相)は殺されて当然だ!」と叫んでいたという。他にも、「国民の戦争動員への道 アベの国葬反対!」と書かれたカードを、若者たちが掲げる姿もあったと報じられている。

原爆投下時刻である8時15分に行われた黙祷の際は、沈黙していたというが、黙祷後はデモ行進を開始。岸田首相の挨拶中にも、大きな声で「岸田は帰れ」などと連呼したという。

このデモの主催者は、労働組合などで構成される「8・6ヒロシマ大行動実行委員会」。同委員会は岸田政権に対して、憲法改正核ミサイル配備などの反対を訴えており、公式サイト上でも次のように批判している。

「岸田首相は『核なき世界の実現』と口先ではいいながら、その実ウクライナ戦争への参戦からアメリカと一緒に中国に対する戦争に突き進もうとしています」

「来年のG7広島サミットも被爆地で核戦争の会議をあえて行い、ヒロシマを黙らせ、反戦反核運動を圧殺することをねらっています」

「安倍元首相の国葬決定も戦争の政治を進めてきた安倍の政治を引継ぎ、安倍が悲願としていた改憲を有無を言わせず強行することをねらったものです」

同委員会による騒音を伴うデモ活動は毎年行われており、昨年は五輪開催や菅義偉元首相(73)の広島訪問に対する抗議デモを実施。一昨年も、改憲を進める安倍元首相の広島訪問を反対するデモを行なっていたという。

全国紙記者が言う。

広島市は’19年に団体による拡声器の音を規制する条例を検討するなど、式典の静粛が保てないとしてこのデモを問題視しています。中國新聞によると、同年に広島市民を対象に実施したアンケートでは、『条例で規制すべき』とする意見が69%にものぼったといいます。

そもそも式典の趣旨は、原爆死没者の霊を慰めることと世界の恒久平和への祈念。今年は3年ぶりに一般参列者席が設けられ、新型コロナの影響で大幅に縮小された昨年の4倍にあたる約3200人が参列しました。

式典は声高に政治批判をする場ではありませんし、ましてや安倍元首相の命を奪った銃撃事件を肯定するような主張はもってのほかです。静かに鎮魂を捧げようと集まった人々を妨害するような行為は、批判されても仕方がありません」

毎年のように平和記念式典で物議を醸す抗議デモに、ネット上では苦言を呈する声が相次いでいる。

《思想信条に関係なく、死者を冒涜したり鎮魂の場を荒らすようなのは駄目だね。如何なる理由があろうとも、到底賛同できるものではない》
《「安倍は殺されて当然」って何なんだよ? 安倍元総理のせいで身内が亡くなったとかなら別だけど、ただ「安倍がムカつく」って理由だけで、日本のために頑張ってきた人に対して「殺されて当然」って発言は本当に理解できない
《戦争で亡くなった人たちを慰霊する日に「安倍は殺されて当然」なんて発言をする人たちが平和を主張するって全く理解できない…》
《戦争反対と言うなら犠牲者を静かに鎮魂しろよ。安倍総理だけじゃなく犠牲者も蹴り続けるのは許せない》