刑務所・牢屋・牢獄

「私は女性」と刑務所でも伏せずにいたトランスジェンダーの女性が、悲惨な時期を経て自ら“性転換手術”を行った。女性のすさまじい経験に『The Daily Star』など海外メディアが注目し、紹介している。


■罪を犯し逮捕された元男性

イギリスで暮らすサラ・ジェーン・ベイカーさんは男として生まれたが、「私は女」と自覚し生きるトランスジェンダーだ。過去には荒れた時期もあり、誘拐などの容疑で逮捕されたことも。刑務所での生活も経験したが、そこでの暮らしはサラさんにとってはまさに地獄だった。

送られた先が女子刑務所ではなく、男ばかりの施設だったからだ。


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■刑務所で経験した悲劇

サラさんは刑務所で「私はトランスジェンダーです」と周囲に明かしていたが、そのせいですさまじい虐待にさらされるはめになった。サラさん自身も獄中で荒れ、殺人未遂事件を起こす結果に。そのせいで刑期は長くなり、30年にわたって服役することになった。

この時期に「自分の体が嫌い」という気持ちを抑えきれなくなったサラさんは、刑務所の職員に悩みを告白。性転換を望んでいると明かしたが相手にされず、「自分で手術するしかない」と思い詰めるようになった。

■獄中で自らの睾丸を切除

助けてくれないのなら、自分でやります」と職員に伝えても、バカにされて笑われるばかり。悩んだサラさんはあるときカミソリを手に取り、自身の睾丸を切除。大出血したがその後に病院で治療を受け、最悪の事態は免れた。

なおパーソナリティ障害を患っていたサラさんは、衝動的な行動に出る傾向にあった。それに加え生まれ持った性に対する嫌悪感もあって、自身の体に傷をつけてしまったもようだ。


■「上出来」と医師も驚き

サラさんの傷を確認した医師は驚き、「とてもうまく切除している」と感想を述べたという。事前の入念なリサーチが役立ったというが、サラさん本人も「危険な決断だった」と回顧している。

その後、サラさんはようやく女性ホルモンを処方され服用するように。2019年には釈放され、現在は女性として暮らしているそうだ。

日本にも、同じように性に悩む人は多い。「トランスジェンダー 相談」で検索すると、相談窓口を見つけることができる。「行き詰まった」と考える前に誰かに相談し、悩みを打ち明けたほうがいいだろう。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

トランスジェンダー女性が服役中に睾丸を自力で切除 性転換望み衝動的な行動に