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 ある女性の両親は、愛犬を病気で失い、その悲しみを乗り越えるため、保護施設を訪れた。大型犬を飼っていた両親に施設は最適な犬がいるとおすすめしてきた。

 すぐに養子縁組をすれば手数料も割り引いてくれるという。両親はその犬を気に入り引き取ったところ、様子がおかしい。

 犬にしてはワイルドだし、やたら聡明だという。その犬は狼の血を引き継いだウルフドッグだったのである。 

【画像】 保護施設で大型犬を引き取った両親

 Tumblrの女性ユーザーは、自分が生まれる前に両親が保護施設から養子縁組した大型犬が、実はウルフドッグだったという話を投稿した。

両親が可愛がっていた、ジャーマンシェパードコップスが病気で亡くなり、失意の日々を過ごしていました。そこで悲しみを乗り越えるために保護施設から犬を引き取ることに決めまたのです

 それは1987年のことで、両親はアメリカカリフォルニア州サンタクララ郡パロアルトにあるパロアルト動物保護施設に犬を見に行った。

 施設スタッフに、大型犬が好きなこと、大型犬の飼育にも慣れていることを伝えると、「経験豊富な飼い主にピッタリの犬がいる。今日、養子縁組すれば手数料も割引もしますよ」と言われたという。

対面したのは45kg以上あるかなり大きな犬だったそうです。両親は一目で気に入って、すぐに書類に署名して、家に連れ帰りました。
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pixabay

引き取った犬はウルフドッグだった

 マーゼルと名付けられたそのメス犬が、他の犬とちょっと違うことに気付くのにそれほど時間はかからなかったようだ。

コップスの時には決して起こらなかったことがいろいろ起こりました。

マーゼルは、車庫のドアの開け方をすぐに習得し、そこに保管してあったドッグフードロック付きの容器を勝手に開ける方法をわずか6分で学びました。

また、普通の犬ならリスを見れば吠えるか追いかけるかのどちらかだと思うのですが、マーゼルは獲物を追い詰めるように捕獲し、母に毎回見せに来ました。

更には、母の命令を全て理解していたにもかかわらず、それに従うよりも、すぐにおやつをくれる父を上手くコントロールしたのです。おやつをすぐに出させるようにマーゼルが父を訓練したといっていいでしょう。

 これまで飼ってきたどの犬よりもマーゼルが聡明であることに気付いた母は、定期健診で連れて行った獣医にマーゼルを見せてみた。すると、驚くべきことが判明した。

 マーゼルは、オオカミと犬の交雑種であるウルフドッグだったのだ。

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pixabay

ウルフドッグを飼い続けた両親

 本来、ウルフドッグは飼いならすことが難しく、独立性が高いことから、大型犬を飼いなれているよほど熟練した経験者でなければしつけることが容易ではないと言われている。更に、飼育そのものに対する批判の声もあがっている。

 獣医によると、おそらくマーゼルはハスキー犬オオカミの交配種ということだった。

 ウルフドッグと知った後も、両親はマーゼルを飼い続けた。すでにもう家族の一員として愛していたのだ。

2年後、母は私を妊娠しました。出産した翌日、私を連れ帰った両親を見てマーゼルはとても困惑していたようです。

でも、私を「子犬」と認識したのか、すぐに母性を発揮し始めました。

 しかし、獣医は小さな赤ちゃんがいる家で、ウルフドッグを飼い続けることに難色を示し、子供の安全のためにもマーゼルを手放すことをアドバイスした。

母は獣医の注意を聞きませんでした。その代わり、マーゼルがどれほど積極的にベビーシッターをしてくれているか話したのです。

獣医は私の母のことを変わり者だと思っていたようです。そのうち、第2子(私の妹)を妊娠したと知って、彼は何も言わなくなりました。

 その後もマーゼルは家族とずっと一緒に生き、2002年に19歳の生涯を閉じたそうだ。

家族はみんな、マーゼルの死に心を痛めました。でも、マーゼルと一緒に過ごした年月に感謝しています。
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pixabay

 なお、飼育が容易でないとされるウルフドッグを最後まで飼うことができたのは、母が熟練した大型犬の飼い主だったからこそだと女性は話しており、「誰でもウルフドッグが飼育できると推奨しているのではない」と締めくくっている。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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保護施設でおすすめされた犬を引き取ったところオオカミの血が混じったウルフドッグだった件