奈良弁護士会(馬場智巌会長)は8月10日安倍晋三元首相が銃撃された事件の報道をめぐり、捜査機関とメディアを批判する会長声明を公表した。声明は9日付。

声明は、捜査機関による被疑者についての「意図的で行き過ぎたリーク」が行われており、それをメディアが真実性を担保しないまま報道していると指摘。銃撃シーンの映像が繰り返し放映されていることと合わせ、将来裁判員として審理に関わる市民に予断や偏見を与えかねないとして、刑事訴訟の大原則に反すると問題視した。

報道の自由に配慮しつつも、裁判の公正のために節度ある取材活動と報道姿勢を求めている。

「行き過ぎたリーク止めて」銃撃報道めぐりメディアと捜査機関を批判 奈良弁護士会