乳児に電子タバコを吸わせる動画がSNSで拡散して炎上し、マレーシアに住む23歳の男が逮捕された。男は「冗談だった」と説明しているが、有罪が確定すれば最長で懲役20年、または約151万円(5万マレーシア・リンギット)の罰金か、懲役刑と罰金の両方が科せられるという。『SAYS』などが伝えた。

マレーシア南部ジョホールで8日、23歳の男がレストランで生後7か月の女児に電子タバコを吸わせた疑いで逮捕された。当時の様子を捉えた動画がSNSで拡散して非難が殺到、女児の母親が6日、ジョホール・バル地区警察に通報したという。

同警察署長ルピア・アブド・ワヒド氏(Rupiah Abd Wahid)によると、レストランには女児の母親と叔母(母親の妹)が同席しており、問題の動画を撮影して最初にInstagramに投稿したのは叔母だったという。

男は叔母の友人で、約15秒の動画では膝にのせた女児に男が電子タバコを3度ほどくわえさせるのが見て取れる。周りでは女性たちが「これまでの記録を破るわね」「止めなさいよ」などと言っているようだが、笑い声も聞こえている。

この動画はTwitterでシェアされて非難が殺到し、男は6日にInstagramストーリーに謝罪文を掲載。「あれは冗談でやったこと」と明かすと、次のように綴っていた。

「赤ちゃんに電子タバコをくわえさせたのは間違いだった。しかし電子タバコは使えなくなったもので、女児はいつもそれで遊んでいた。SNSでは私が女児の父親だという情報も上がっているが、それは間違いだ。この件に関してはすでに警察に出向き、事情を説明している。」

しかしながらこの動画はこれまでに93万回以上も再生されており、「娘でもないのに、電子タバコを口に入れるの? あり得ないわ」「謝罪文は嘘で固められたものでしょう。なんで使えなくなった電子タバコをレストランに持っていくの? 自分の子でもない赤ちゃんのため?」「常識がなさすぎる」「警察はきちんと調査すべき」といった声が殺到した。

ちなみにワヒド警察署長は8日、「レストランにいた男は突然、冗談のつもりで機能していない電子タバコを赤ちゃんにくわえさせたようです」と述べるも、女児の母親の通報で男の逮捕に踏み切ったことを明かし、今後さらなる調査を進めることを約束した。またその一方で「SNSに無責任な動画の投稿をしないように」と呼びかけた。

画像は『The Daily Star 2022年8月9日付「Man who put e-cigarette in baby’s mouth for viral clip faces 20 years in jail」(Image: @fanaizty/Twitter)』『SAYS 2022年8月8日付「Man Apologises For Giving Vape To Baby Who He Isn’t Even The Father Of」(Image via Screenshot/SAYS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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