人間を窮地から救う忠誠心の強い犬が数多く報告されているが、それは相手が犬の場合でも同じ行動に出るようだ。このほどメキシコで、外に繋がれた仲間の犬のために綱を噛み切って逃がしてあげた犬が話題となっている。『The Dodo』『Bnews』などが伝えた。

メキシコ在住のガマリエルサントス・ヤネスさん(Gamaliel Santos Yañez)が、先月26日にTikTokに投稿した2匹の犬の動画が注目を集めている。動画には外に綱で繋がれた小型犬が映っているが、その綱を一生懸命に噛んでいる別の犬の姿があった。

その後、犬はまんまと綱を噛み切って“相棒”を解放することに成功した。動画の後半には嬉しそうに尾を振りながらその場を去っていく2匹の姿があり、動画はこれまでに510万回以上も視聴されてこのような声が届いた。

「この犬が大好き! 親友が自由の身になるのを助けたのね。」
「血の繋がりはなくても忠誠心ってあるんだね。」
「私もこの犬たちのような愛が欲しいわ。」
「だから私は犬が好きなのよ。彼らは本当にかわいい。」

多くの人が“相棒”を自由の身にした犬を称賛したが、一部の人からは「自由の身になれてよかった。もうあの酷い場所には戻らないで」と犬が繋がれっぱなしの野良犬だったのではないかと心配する声もあがった。

ところがこの2匹、野良犬ではなく動画を投稿したガマリエルさんと彼のガールフレンドが飼っている犬なんだそう。繋がれていた犬は“ボビー(Boby)”で、ボビーを助けた犬が“ゼイソン(Thayson)”という名前で、ガマリエルさんによるとゼイソンはボビーを“お風呂の時間”から救ったとのことだ。ガマリエルさんは当時をこのように語っている。

「僕のガールフレンドは、あの時ちょうどボビーをお風呂に入れる予定だったんです。2匹が繋がれるのは散歩の時か、お風呂に入れる時かのどちらかなんです。お風呂に入れている際にあちこち走り回って体を汚しちゃうんですよ。だからそうならないようにあらかじめ繋いでたんです。」

どうやらゼイソンはボビーと遊びたかったようで、綱から解放するという行為に出たようだ。そのおかげでガマリエルさんと彼のガールフレンドはこの日、ボビーをお風呂に入れることはできなかったが、「とても驚きましたよ。そのあと2匹は一緒に楽しそうに遊んでて本当に幸せそうでした」と今回の2匹の友情に脱帽するとともに感動したようだ。

そんなゼイソンとボビーはガマリエルさんカップルの元に同じ時期に迎えられたそうだが、以来2匹は大きな友情を育んでいるという。

画像は『santos@ 2022年7月26日付TikTok』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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