【この記事の動画を見る】

今月2日、アメリカ在住の女性が「両手の爪が最も長い女性」と「世界で最も長い爪を持つ女性」としてギネス世界記録に認定された。女性は愛娘の死をきっかけに二度と爪は切らないと誓ったそうで、「爪を伸ばし続けることで、いつもネイルケアをしてくれていた娘を身近に感じられる」と語っている。『New York Post』などが伝えた。

米ミネソタ州ミネアポリスに暮らすダイアナアームストロングさん(Diana Armstrong、63)は8月2日、「両手の爪が最も長い女性」と「世界で最も長い爪を持つ女性」としてギネス世界記録の認定を受けた。

彼女の両手の爪の長さはあわせて約1306センチ、最も長い爪は右手の親指で約139センチ、短い爪は左手の小指で約109センチという。

ダイアナさんは爪を伸ばし続けてきた理由についてこう明かした。

「最後に爪を切ったのは1997年のことですが、ギネス記録を目指していたわけではありません。私が爪を伸ばし始めたきっかけは、当時16歳だった娘ラティーシャ(Latisha)が寝ている間に喘息の発作を起こして突然亡くなってしまったことでした。娘は私の爪を定期的に手入れしてくれていたんです。なので爪を切ることでラティーシャを亡くした悲しみが再び襲って来るような気がして…それで二度と爪を切らないと誓ったのです。それ以来、私は娘を身近に感じられるよう約25年にわたり爪を伸ばし続けています。」

しかし長い爪のせいで地面に落ちたものを拾ったり、ファスナーを閉めたりといった簡単な動作が難しくなってしまったそうで、「今では床に落ちたものをつま先で拾うようになりました。お金を落とした時、お札は拾うことができますが小銭は拾えないのでそのままにしています。それに車のハンドルを握ることもできなくなったので運転もやめました」と続けた。

現在は4~5年に一度のペースでネイルサロンに通ったり、孫娘にネイルアートを施してもらうこともあるというダイアナさん。施術の際には木工用具を用いて爪を整え、鮮やかな模様やデザインで指先を彩るために15~20本ほどのマニキュアを使用するそうだ。

そんなダイアナさんはギネス世界記録に認定された心境をこのように語っている。

「爪を伸ばしている時にいつも思い出すのはラティーシャのことです。娘を亡くして以来、私は人々に『人の苦労を知らずにその人を判断してはいけない』と言うようになりました。最後にネイルをしてくれたのはラティーシャでしたから。今回ギネス世界記録に認定されたことは、きっと彼女も誇りに思ってくれているでしょう。」

また「ギネス世界記録Guinness World Records)」の編集長であるクレイグ・グレンデイ氏(Craig Glenday)は、ダイアナさんが達成した偉業について次のように述べた。

「彼女の記録にまつわるストーリーは魅力的であり、人の心を打つものがあります。ダイアナさんにとって家族はすべてです。そしてこんなにも長く爪を伸ばすためのサポートを受けられることは本当に素晴らしいことです。私たちは娘さんが遺したものを守り続けるダイアナさんの姿に深い感銘を受けました。」

画像は『Guinness World Records 2022年8月2日付「US woman with 42-foot fingernails breaks record for longest ever」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト