三菱電機8月4日に、2004年以降に建てられた家で5年以上暮らしている、全国の20~60代の男女500名を対象に実施した、24時間換気システムに関する調査結果を発表した。同調査は、4月22日~24日の期間に行われている。

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 調査対象者に、24時間換気システムが自宅に設置されていることを知っているかを尋ねたところ、「知らない」という回答が39.4%に達した。年代別では、20代で「知らない」が57.0%を占めている。

 自宅における24時間換気システム設置場所の把握状況を尋ねた質問では、「すべて把握している」という回答は25.2%に留まり、「まったく把握してない」という回答が37.2%に達した。年代別では20代における「まったく把握してない」が53.0%を占めている。

 24時間換気システムを、24時間使用し続けているかを尋ねたところ、「使用できていない」が44.0%に達し、20代では57.0%を占めた。

 24時間換気システムを常時使用していない理由としては(複数回答)、「窓開けやドア開けなどその他の方法で換気をしているため」(26.8%)、「電気代を抑えるため」(24.1%)、「使用方法がわからないため」(18.6%)といった回答が寄せられている。また、20代では「使用方法がわからない」(31.6%)、50代では「電気代を抑える」(34.1%)といった回答が多かった。

 室内の換気に関する4項目について、自身の日頃の行動に当てはまるかを尋ねた質問では、「空調の効きが悪くなるため、24時間換気システムを使用していない」が19.8%、「24時間換気を行うため、レンジフードファンなどの換気扇を常に使用している」が18.0%、「空調の効きが悪くなるため、ドアの下の隙間を塞いでいる」が17.2%、「レイアウトの関係で、24時間換気システムの換気扇の前に家具を置いている」が12.0%となっている。これらの行動は、24時間換気システムに関する誤った行動であり、四つのうち一つでも当てはまる人は34.8%に達しており、年代別では20代で44.0%を占める。

 自宅における24時間換気システムの、換気扇の掃除経験を尋ねたところ、「掃除をしたことがない」が60.0%を占めており、20代では73.0%に達した。

 24時間換気システムの換気扇を掃除しない理由としては(複数回答)、「掃除の仕方がわからない」(34.7%)がもっとも多い。

 24時間換気システムの換気扇を「掃除している」と答えた人に、その頻度を尋ねた質問では、「1年に1回以下」が39.5%を占めている。

 日常的な掃除で掃除する場所としては(複数回答)、「トイレ」(87.0%)、「お風呂」(84.8%)、「洗面所」(79.2%)、「キッチン」(73.4%)と、水回りはよく掃除されている一方で、「キッチンなどの換気扇」(19.2%)、「換気口」(18.0%)は低く、「24時間換気システムの換気扇」は15.4%に留まった。大掃除では、「24時間換気システムの換気扇」の掃除が41.8%に達しているものの、「キッチンなどの換気扇」(53.8%)と比較すると、12ポイントも低い結果となっている。

自宅の24時間換気システム、約4割の人が設置されていること自体を知らず