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関東地方のお盆の天気のポイントは2つ。1つめは『台風に発達する予想の熱帯低気圧の影響』、2つめは『猛烈な暑さ』です。台風の接近と熱中症に警戒して、お盆をお過ごしください。

11日(木・山の日)と12日(金) 天気の急変と熱中症に注意

きょう11日(木・山の日)は広い範囲で晴れますが、南から湿った空気が流れ込むため、大気の不安定な状態が続くでしょう。

南部の海沿いと北部の山沿いを中心に通り雨があり、雨が降ってきたかと思えば、すぐに晴れてしまうような変わりやすい天気になりそうです。
特に山や海など屋外のレジャーを楽しまれる際は、急な雨や落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうに注意が必要です。

また、栃木県群馬県といった北部の山沿いを中心に、多いところで1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るでしょう。
車で高速道路を走る際には、タイヤと路面のすき間に水の膜が張って、ブレーキやハンドルがきかなくなる『ハイドロプレーニング現象』が発生するおそれがあります。

車を利用して帰省先に向かったり、長距離運転をされたりする場合は十分ご注意ください。
雨が小降りになるまで、最寄りのサービスエリアパーキングエリアで休憩することもおすすめします。

最高気温は35度前後の所が多いでしょう。特にきょう11日(木・山の日)は内陸を中心に、体温並みの暑さになる所もありそうです。
こまめな水分補給を心がけたり、冷房の効いた部屋で過ごしたり、熱中症対策をなさってお過ごしください。

13日(土)~14日(日)は大雨や高波のおそれ

日本の南を進む熱帯低気圧が台風に変わり、13日(土)は、関東地方にかなり接近するおそれがあります。
そのため関東地方は雨や風が強まり、荒れた天気になるでしょう。

大雨による土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫、海沿いの地域では高波にも警戒してください。
特にレジャーで楽しむ人が多い川では、水かさが急増して流れが速くなる「鉄砲水」のおそれがあります。また、海では台風が遠くに離れていても、うねりが伝わり、波が急に高くなるおそれがあります。

熱帯低気圧から発達する予想の台風は、14日(日)には次第に北へ離れる予想で、北部では多くの所で雨が残るでしょう。
雨や風が落ち着くまで、十分注意してお過ごしください。

最高気温は30度くらいの所が多いでしょう。猛烈な暑さはいったん和らぎますが、お盆が終わりを迎える15日(月)からは、再び暑くなりそうです。
また、日中だけでなく朝晩も気温が高めです。寝る前にコップ一杯の水を飲むなど、夜間の熱中症にお気をつけください。

台風が近づく前の大雨の備え

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今回の台風では大雨が心配されますが、事前に備えておくポイントは、次の3つです。

①水害に備えて、雨どいや排水溝、側溝を掃除し、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

②浸水による被害を防ぐため、家財道具や家電製品、食料品などは、可能な限り、高い所や2階以上へ移動させておくと良いでしょう。押し入れの下の段に入っているものは、上の段に移しておくだけでも、被害を小さくできます。

③電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水につかると、漏電やショート、感電の恐れがあります。

いずれも、台風が近づいてから備えるのではなく、台風情報を確認して、早めに対策を行ってください。

お盆を楽しく過ごすための熱中症対策グッズ

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夏のレジャーなど、暑い中、外で過ごす時には、熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。

①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。
また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。

②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。
さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。

③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。

④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。
他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。

熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。

関東 お盆の天気 台風接近のおそれ 猛暑にも警戒