夏休みの中、家族や友人らとバーベキューを予定している人は少なくないだろう。海外ではバーベキュー中に火の扱いを誤って、命を落とした人がいる。

 イタリアナポリ近郊で、バーベキューの火がアルコールを投入した男性の体に引火し、大やけどを負って男性が死亡したと、海外ニュースサイト『ANSA.it』『Napoli Today』などが7月8日までに報じた。

 ​>>花火を手に持ち点火した男性、手が吹っ飛ぶ 手術を受けるも、片手を失う大惨事<<​​​

 報道によると7月7日夜、ナポリ近郊に住む20歳の男性が自宅でバーベキューを開いたという。家族とのバーベキューだったと思われる。火力を強めようと、男性は持っていたアルコールのビンを傾けて、バーベキューの火に注いだ。アルコールは度数の強いお酒だったとみられる。

 アルコールを火に入れた直後、男性の顔に引火してまたたく間に服などに燃え移り、男性は火だるまになった。すぐに救急車が呼ばれ、男性は地元の病院へ搬送された。当初は命に別状はないとされていたが、男性の全身やけどは深刻な状態で、別の大病院へ搬送されることに。翌朝、男性は別の病院に向かっている途中に死亡したという。

 亡くなった男性の49歳父親によると、やけどを負った後も男性に意識はあり、自分の足で救急車に乗っていたという。のちに父親は病院関係者から、「やけどは全身38パーセントほどで、心臓発作で亡くなった」と聞かされた。父親は、病院の対応に不備がなかったか確かめたいとして、男性の司法解剖を求めているという。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「アホだな。そんなことすれば返り火を浴びるのに」「テキーラも火がつくからね」「酒を口に含んで火に吹きかけたのかも」「肉を焼こうとして、自分を焼いてしまった」「よくある酔っ払いの失敗談だが、亡くなってしまえば笑えない」「やけどは苦しい。壮絶な痛みだっただろう」「火の近くで泥酔するものじゃないな」「こんな死に方は、家族も納得できないだろうな」といった声が上がった。

 バーベキューとお酒は、最高の組み合わせのひとつだろうが、火の近くでアルコール度数の強いお酒を飲むときは、気を付けたほうがよさそうだ。

記事内の引用について
Man, 20, dies from barbecue burns(ANSA.it)より
https://www.ansa.it/english/news/general_news/2022/07/08/man-20-dies-from-barbecue-burns_5c16246c-cd8c-4109-92f8-696426a64767.html
Filippo dies while trying to light the barbecue: he was only 20 years old(Napoli Today)より
https://www.napolitoday.it/cronaca/morto-ustionato-filippo-marzatico.html

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