飛行機・機内・搭乗客

長い外国暮らしを経て、いざ故郷へ…。久しぶりの帰国を楽しみにしていた女性が、機内で突然死亡した。その後の経緯も含め、『The Sun』などイギリスのメディアが詳しく伝えている。


■香港で飛行機に乗った女性

香港で15年も暮らしていたイギリス人女性のヘレンローズさんが、夫・子供たちと一緒に母国に帰ることになった。

新型コロナウイルスの感染拡大のせいで、年老いた両親になかなか会えずにいたヘレンさん。間もなくの再会に胸を弾ませながら5日に飛行機に乗り込んだが、離陸から数時間後に深い眠りに落ちた。


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■急死に衝撃

眠ったまま目覚めないヘレンさんの異変にスタッフが気づき、死亡を確認。しかし飛行中だったことから、そのまま約8時間かけてドイツの空港を目指すことになった。

ヘレンさんの家族は到着するまで遺体に寄り添ったが、ドイツに到着後は現地当局とバトンタッチ。大事な遺体を託し、最終目的地イギリスに飛んだ。

まさかの展開に家族は深刻なトラウマを負ったというが、「少なくともしっかりお別れを言う時間を確保することができた」と前向きに考えているという。

■知人らも悲痛

ヘレンさんが機内で死亡したというニュースを知った知人や近隣住民からは、「まさか」という驚きの声があがっている。

イギリスで待っていた人々はメディアの取材に応じ、「とても素敵な女性でした」「帰国を楽しみにしていたというのに…」などとコメント。子供たちを心配する声も噴出している。


■ネットで寄付を募る仲間も

ヘレンさんの遺体を少しでも早くイギリスに移し、立派な葬儀を執り行いたいと願う遺族のため、ヘレンさんの友人はインターネットで寄付を募る活動を開始。すると多くの人から寄付があり、1日もたたないうちに目標金額を超える寄付金が集まったそうだ。

とても愛情深い妻、そして良い母親でもあったヘレンさん。家族のまとめ役でもあったというが、子供たちの成長と巣立ちを見届けることはできなかった。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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