北西トルコの黒海地方デュズジェ県で最近、幻覚作用がある“マッドハニー(狂ったハチミツ)”を食べたメスの子グマが救出されて話題となっている。トルコ共和国農業森林省(T.C. Tarım ve Orman Bakanlığı)が11日、Twitterに子グマの様子を投稿して拡散した。

トルコ黒海沿岸に分布するツツジ科植物から採れるハチミツは“マッドハニー(現地ではデリ・バル/Deli bal)”と呼ばれ、神経毒であるグラヤノトキシンを含むことで知られている。これは大量に摂取するとめまい、脱力感、感覚障害や嘔吐などの中毒症状を起こし、救急処置が必要な場合もある。

そんなハチミツを思う存分食べてしまった子グマが黒海地方デュズジェ県で救助され、トルコ共和国農業森林省のTwitterに投稿されると注目を浴びた。

動画ではまず救助前の森の中の子グマを映し出しており、死んだように地面に横たわった姿と魂を抜かれてしまったかのように座る様子が見て取れる。

次にカメラが捉えたのはピックアップトラックに乗せられた救助後の子グマで、荷台にもたれ足を大きく開いて放心状態のものと、目覚めたものの自分の身に何が起きているのが全く理解していないようなぶざまな姿が確認できる。

子グマはその後、獣医のもとに運ばれて手当てを受けており、健康状態は良好とのこと。トルコ共和国農業森林省は子グマの名前を募集しているが、数日後には森に放たれるという。

ちなみに先月にはロシアで、コンデンスミルクの缶に舌が挟まって抜けなくなった野生のシロクマが人間に助けを求めて話題となったシロクマは甘い物が好きなことで知られており、モスクワ動物園の獣医チームによって救助されていた。

画像は『RTÉ news 2022年8月11日付「Bear high on ‘mad honey’ rescued in Turkey」』『Ensonhaber 2022年8月11日付「Düzce’de baygın bulunan ayının durumu iyi」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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