妊娠・妊婦

障害はあるものの、明るく前向きに生きる若い女性。その幼少期から現在までに『LADbible』など海外の複数メディアが注目し、紹介している。


■中絶手術を受けたものの…

カナダ出身のチャーリー・ルソーさん(25)の母親は、どうしても出産に前向きになれない時期があった。チャーリーさんを妊娠した際には、中絶手術を受けようと決心。病院に行き手術室に入ったが、うまくいかなかった。

担当医が術中に「やはり堕ろさないほうがいい」と言い出したというのだ。母親いわく手術はそのまま失敗に終わり、出産することに。「小さな町でスキャンダルが知れ渡ったら、我が子が苦労するだけ」と考えた両親は、病院を提訴する選択肢をあえて選ばなかったそうだ。


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■すさまじかった体へのダメージ

その後にチャーリーさんは無事に生まれたが、中絶手術による体へのダメージはかなり大きかった。チャーリーさんには片腕がなく、脚は2本とも極めて短く変形していたのだ。

それでもチャーリーさんは明るくすくすく成長し、至って普通の子供時代を満喫。「私には障害がある」と初めて意識したのは、男の子に興味を抱くようになった10代の頃だと明かしている。

■障害を受け入れ前向きに

普通の学校に通い、友達にも恵まれチャーリーさん。にもかかわらず、障害があるせいで他の女の子たちのように、恋人を見つけてデートすることは難しかったようだ。

その頃ようやく「人とは違う」と実感して障害を受け入れたチャーリーさんは、海外に目を向けるように。2019年にはイギリスに拠点を移し、フランス語の教師として働いた。

コロナ禍でしばらくはカナダに戻っていたが、チャーリーさんは再びイギリスに渡り、今も明るく元気に暮らしている。


■SNSでも人気者

TikTokやInstagramなどSNSでも人気を博しているチャーリーさんは、「自分の寿命が分かる人なんていない」「だからこそ、時間を無駄にしては駄目なのよ」とコメントした。

また「友達をつくり、外に出かけ、レストランに食事に行き、飛行機に飛び乗ればいいの」とも語り、これからも精一杯生きていきたいと明かしている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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