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子供を持つ中年の女が、何度もしつこく通報。重度の呼吸困難や自殺願望をほのめかしていたこと、そのせいで逮捕され実刑判決をくだされたことを、『Metro』などイギリスのメディアが伝えた。


■救急通報を禁止されていた女

イギリスで暮らす女(44)には、とても困った癖があった。なぜか救急通報がやめられず、たびたび電話をかけては嘘を連発。対応にあたるスタッフを何度も困らせていたのだ。

そのため過去には裁判所が介入し「救急通報は禁じる」と女に命じたが、2021年2月になると女は再び通報するように。あるときは1時間のうちに3度も電話をかけ、「息ができないんです」などと訴えた。


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■真っ赤な嘘を連発

電話で対応にあたったスタッフは、女の話から状態を把握し「呼吸困難に陥っている事実はない」と判断した。

それでも女があきらめず「数種類の薬を計62錠も摂取した」などと主張したことから、救急車が自宅に急行。さっそく検査したところ血中濃度などは正常で、眠気すらない状態であることも分かった。

■「死にます」と通報

2021年10月に、女はまたしても通報。「死ぬつもりなんです」と話しスタッフを慌てさせたが、精神状態を確認したところ問題はないことが判明。それどころか女は大量の酒を飲んでおり、酔った状態で通報していたことが明らかになった。

女の通報により無駄になった時間は、なんと数十時間。当局はこれを重くみて、女の逮捕に踏み切った。裁判官は、「ばかばかしい話で、スタッフの時間を無駄にした」「実際に助けを必要とする多くの人たちに大変な迷惑をかけた」と女を厳しく批判した。


■重い判決

弁護士は女につらい過去があること、そして十分に反省していることも主張したが、裁判官は「その年なら、救急隊の苦労も理解できるでしょう」と女を批判。懲役2年の実刑判決を言い渡した。

意外に重い判決をくだされた女は「すみません」と謝罪し、「もうしません」「約束します」などと口走ったと報じられている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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