自分だけの飼い猫だと思っていたら、ひそかに別宅を持たれていたという「飼い猫あるある」な案件が、イギリスのブリストルで発生した。
飼い主一家のもとから姿を消した猫が、9か月ぶりに突然戻ってきた。いったいどこに?実はこの猫、自宅にすぐ近くの家でしれっーっと暮らしていたのだ。
無事に元気で戻ってきた猫に飼い主一家は安堵したが、猫は今も別宅と自宅を行き来しているようだ。
イギリスのロンドン在住アイリス・ケイ・スミスさん(24歳)は、実家がブリストルにあり、そこで2匹の猫ハリーとウィローを飼っていた。
この地域では家の中と外を行き来できる飼い方をしているのが一般的だ。しかし、メスのウィローが去年の秋から家に帰ってこなくなった。
ウィローは、2019年に近所のベンガル猫に襲われて以来、あまり家に寄り付かなくなりました。
今まで、外に出て1~2週間帰ってこないこともあったのであまり気にしていなかったのですが、去年秋に年長のハリーが亡くなってからは全く家に帰ってこなくなり、さすがに心配になりました。(アイリスさん)
そのうち戻ってくると思っていた家族は、1か月経ってもウィローが帰ってこないため、真剣に探し出すことに。
近隣住民らに尋ねて回り、迷子猫のポスターを張り出し、SNSで呼びかけたが、ウィローの居場所は依然としてわからない。
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ウィローにはマイクロチップが埋め込まれている。そのうちきっと見つかって、誰かから連絡があるだろうと希望を捨てなかった。
だがそれから数か月、ウィローの気配はまったくない。「もうどこかで死んでしまったのかも」と希望を失っていった。
心にけじめをつける為、ずっとそのままにしておいた、ウィローのフードボウルやキャットフードを片付けた。
だが、ウィローが行方不明になってから9か月経った今年7月31日、アイリスさんは驚きの知らせを受ける。
母親ジョー・ケイさんから「ウィローが帰ってきた」という連絡が届いたのだ。
A family is celebrating after reuniting with their cat which had been missing for almost a year.
— TUKO.co.ke | The Heartbeat of Kenya (@Tuko_co_ke) August 3, 2022
The cat named Willow returned home after nine months.
The owners were surprised to find out that Willow had been living nearby with an elderly neighbour.https://t.co/JFPbr5Y5ya
すぐ近くの家に住んでいた事実が判明
アイリスさんの母は、キッチンの床に座ってツナ缶を食べているウィローの姿をビデオでアイリスさんに生中継して見せた。
9か月ぶりにウィローが戻ってきたなんて、信じられませんでした。でも、ウィローは結構ドライな態度で、「ん?私のごはんはどこ?」という感じですぐにフードボウルがあった場所に直行したようです。
母がすぐにツナ缶を開けてウィローにあげると、私と母が見ているビデオカメラの前で、すっかり全部を食べてしまいました。
9か月も戻ってこなかった割には、健康で元気そうで、毛並みも綺麗でした。だからきっと誰かの家にいたに違いないと思いました。(アイリスさん)
そしてアイリスさんの予想は的中する。
翌朝、ウィローが散歩に出た時に母親のジョーさんが尾行したところ、ウィローは自宅と並行する通りの家の中に入っていった。
9か月間、ウィローはすぐ近くの家に住んでいたようなのだ。
ロックダウンが始まって以来、ウィローは近所に住む、1人暮らしをしているジャンさんというお年寄りの女性のもとを訪ねていたようです。
ジャンさんは、ウィローを見て野良猫ではないと気付いていたようですが、飼い主がわからなかったので、自分の猫として飼っていたようです。
ウィローが再び近所に住むベンガルに攻撃された時にも動物病院に連れて行き、治療代も支払ってくれていました。
ハリーが死んでから、ウィローは本格的にジャンさんと暮らすようになったみたいです。
her name is willow and we love her very much. pic.twitter.com/dTgKRFMYxO
— iris 🌻 (@iriselks) August 1, 2022
ジョーさんがジャンさん宅を訪ねると、ウィローはジャンさんのソファの上で、まるで自宅にいるように寛いでいたという。
ウィローが自宅に戻ってきたことに大喜びしたアイリスさん一家だが、ウィローは今でもジャンさんのいる別宅と自宅を自由に行き来しているそうだ。
back in her old haunts ❤️ https://t.co/D36ebd7TUl pic.twitter.com/xQfNiE9jwR
— iris 🌻 (@iriselks) August 4, 2022
Twitterでウィローの元気な様子をシェアしたアイリスさんは、このように締めくくっている。
今回、初めてジャンさんは、ウィローの本当の飼い主を知ったようです。ジャンさんはとてもウィローを愛してくれています。
うちの母は家を留守にすることも多いので、今では2人がウィローの親権を共有することを話し合っているそうです。
ハリーの死の直後にウィローまで行方不明になったことは一家にとって衝撃的でしたが、彼女が無事でいてくれて、隣家の1人暮らしの孤独な高齢者に寄り添っていることを知って、私たちは本当に安堵と喜びを感じています。
今後、私たち家族はウィローに細心の注意を払い、ウィローが安全で幸せに過ごせるようにベストを尽くします。
9か月間、ジャンさんがウィローの世話をずっとしてくれていたことにもとても感謝しています。
でも、もしあなたが庭で迷い猫を見つけたら、できればその猫を飼う前に、近所で行方不明になった猫の飼い主がいないかどうかを調べてみてください
References:Missing cat returns during Euro 2022 final after living with neighbour for nine months / written by Scarlet / edited by / parumo
追記(2022/08/15)誤字を訂正して再送します。
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