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 アメリカ、ユタ州で、突然謎の爆音が鳴り響き、町中が騒然とするという事件が起きていた。

 住民からは家が揺れたという報告も寄せられているが、地域当局の報告によれば、地震活動は確認されておらず、周辺の軍事施設の活動によるものでもないという。

 多くの人がこの音を耳にしているが、今のところ何が原因なのかは定かでないが、気象衛星の記録から、現時点では、隕石によって生じた可能性が高いという。

【画像】 地震でも、軍事訓練でもないことを確認

 ユタ大学地震観測所には、この爆音に驚いた住民から問い合わせが殺到した。

8月13日の午前8時32分頃、「ドーンという音を感じた、聞いた」という多数の報告が寄せられていますが、地震でないことが確認されました

と、Twitterに投稿している。

 またユタ州兵は、「今朝の轟音(ごうおん)は、キャンプウィリアムズでの軍事訓練によるものでないことを確認」と伝えている。

住民が聞いた謎の轟音

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ソニックブームや雷鳴のような音

 ユタ州ソルトレイク郡サウス・ソルトレイクで轟音を聞いた住民たちは、次のように説明している。

家の中で何かが落ちたのかと思った。家中を調べてみたが、木の柵から薄っぺらい板が1枚落ちていただけなので安心した
昔聞いたことがあるソニックブームのような音で、その後に低い雷鳴のような音がゴロゴロと続いた
音は3、4秒程度だったと思う

また別の住民はFox 13の取材に対してこう語った。

何度も地震を経験したことがあるが、家も壁も全部揺れるので、今回のとは違うね。ただ大きな音だけがしたんだ

住民の家の防犯カメラが記録した轟音

原因は隕石か?

 爆音の原因として現時点でもっとも有力なのは、隕石によるものという説だ。

 音が鳴り響く直前(午前8時31分頃)、気象衛星がユタ州北部で隕石の痕跡らしきものを検出している。米国立気象局は次のように説明する。

今朝ユタ州で聞かれた轟音が隕石によるものという説の裏付けとして、GOES-17 Lightning Mapperがデイビス郡とモーガン郡上空に2つの赤い点をとらえた。

雷とは関係がなく、隕石が移動した痕跡か、その閃光である可能性が高い

 米隕石協会のロバート・ランズフォード氏によると、隕石の音が聞かれるのは珍しいことではないという。

 それでも今回のものは、普通より大きかった可能性があるとのこと。「普通の流星は豆粒程度のものですが、今回のものはビーチボールくらいあったかもしれません」と語っている。

References:Loud 'boom' reported across northern Utah most likely a meteor / written by hiroching / edited by / parumo

 
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アメリカで突如謎の爆音が響き渡り住民困惑、原因究明を急ぐ