映画字幕翻訳家の戸田奈津子氏(86歳)が、8月15日に放送されたトーク番組「午前0時の森」(日本テレビ系)に出演。トム・クルーズの「怒った唯一の映像」について語った。

トムが1992年に初来日して以来、通訳を30年務めていた戸田氏が「私もしんどいから今回『トップガン マーヴェリック』の時だけど、もう辞めさせてって言った。もちろん『どうして?』って言って『もうちょっとやって』って言われたけど、私は決心を決めてたし、もしドジったらトムに悪いから。一生懸命やる方に通訳でドジったら本当に申し訳ないですから私は年ですから辞めますって、それで、許してもらったの」と通訳を引退した経緯を説明した。

戸田氏によると、トムは「格好いいというか人がいいのよ。優しくて。あんな大スターで、あんなに思いやりのある人いませんよ」とのことで、「大体の大スターは時間に遅れてくるけど、トムはちゃんと前に来て『早くやろう、レッツゴー』ってやるのよ。本当に仕事熱心。遅れてくるなんてナンセンスだと」とトムの仕事ぶりを説明する。

劇団ひとり新型コロナウイルスの影響で距離を取らなければいけない状況にある時に、トムが距離の近いスタッフを厳しく叱責した話をすると、戸田氏は「トムが怒ったのは唯一あの映像だけよ。私、初めて見たし今まで見たことないです。怒ってるの」と語った。