2022年7月から、新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大によって、全国各地で医療機関がひっ迫しています。

専門家の間では第7波とされる、今回の感染拡大。東京都だけでも1日に2万人ほどの新規感染者が報告され、医療崩壊が危ぶまれています。

加えて、猛暑によって熱中症の通報も相次ぎ、救急車が足りなくなるという問題も起こっているのだとか。

救急車に「コンビニを利用します」の立て札

加須(かぞ)市、久喜市、幸手(さって)市、白岡市宮代町、杉戸町から構成される埼玉県の消防組合『埼玉東部消防組合消防局』は、同年8月12日ウェブサイトを更新。

『重要なお知らせ』として、救急隊員が水分補給やトイレ借用のため、コンビニを利用することを告知しました。

埼玉東部消防組合消防局では、いち早く傷病者や通報者の元へ向うため、現場に一番近い救急隊が直に出動できる、“直近直行方式”を取り入れています。

消防署へ戻る途中でも通報があれば、その場から直ちに出動ができるシステムです。

救急車が多数出動する場合などは、食事・トイレ等が不規則になりがちなため、コンビニエンスストアを利用させていただくことで、当組合の救急車18台を効率的に運用し、隊員の負担軽減を図りながら、救急行政サービスの質向上をさらに目指します

埼玉東部消防組合消防局 ーより引用

先述したように、通報が急増したことによって救急車の出動回数が増え、救急隊員は慌ただしい日々を送っています。

当たり前ですが、救急隊員も食事や休憩の時間が必要。忙しい合間をぬって、トイレなども済まさなくてはならなりません。

そこで埼玉東部消防組合消防局は、救急隊員がそういった理由でコンビニに入る際、「水分補給中」「トイレ借用中」といった文字が書かれたプラカードを、車内から救急車フロンガラスに掲げることにしたといいます。

「遠慮せずに、休める時は休んでほしい」の声

コロナ禍の以前から、救急車消防車スタッフコンビニなどを利用すると、それを見た市民から苦情が寄せられるケースが問題視されています。

今回の取り組みは、忙しい救急隊員を守るためでもあり、そういったクレーム対策でもあるのでしょう。

埼玉東部消防組合消防局の発表に対し、ネットからは救急隊員を応援する声や、感謝をする声が上がっています。

・いい取り組み!もう、どんどん立ち寄ってください!

・こういうのは、どんどんやるべき。おかしなクレームは無視していい。

・過酷な状況だからこそ、救急隊員の身体を大事にしてほしいです。

日々、多くの人が救われているのは、速やかに出動してくれる救急隊員のおかげです。

人命を救うには、救急隊員の身体が健康であってこそ。そして救急隊員も、ほかの市民と同様に守るべき命でしょう。

将来的には、こういったメッセージを掲示せずとも救急隊員が休息をとることができる社会になるといいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
埼玉東部消防組合消防局
※写真はイメージ