コスプレイヤーのALEXさんは、「おもしろいを、かたちに」をモットーに、様々なコスチュームを身に纏いコスプレイベントに参加しています。

 大型造形からネタ系までと、“守備範囲”の広さも相まって、時折「ギャップ」の激しさを感じるそうですが、どうやらそれは自身のTwitterアイコンにも該当する模様。思わずセルフツッコミしてしまった投稿が先日反響を呼びました。

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 「同一人物だから問題ないんやけど1週間でアイコンの振れ幅バグってるやろ」というつぶやきと共にALEXさんが投稿したのは、自身を写した2枚のコスプレ写真。

■ 1週間前「サイバーパンクメイドさん」 → 1週間後「ザク」

 「衣装がとても素敵なデザインで、自分の思う『かっこよさ』と『かわいさ』をミックスさせました」という写真左は、アパレルメーカーのEpetice(エペティス)が販売している「Lilith House サイバーメイド2号」というメイド服に、リボンを着飾り、大型ライフルを担いだサイバーパンクなメイドさん。なお、撮影は緋色唯さん(@wingzeroyui)が担当されたとのこと。

 一方、右の写真に写っていたのはガンダムシリーズに登場するメカ(MS)「ザク」。緑のボディに指揮官機を示すブレード型のアンテナから見て、「機動戦士ガンダム0083」に登場する「ノイエン・ビッター」が搭乗するザク2F型のようですが、実はこれはコスプレ用の造形。中にALEXさんが“搭乗”しているんです。

 しかもこのザク、ALEXさん自身が制作しています。関西を拠点に活動するコスプレ造形チーム「BUILD BANG(ビルドバン)」に所属し、大阪で「アトリエちー工房」で店長をつとめるcoach.氏(@zekkenchi)が監修を務め、制作期間5週間で完成させました。ちなみになぜ「ノイエン・ビッター機ザク」かというと、ALEXさんの好きなキャラかつ、メカデザインとしてもお気に入りのため。

 「こだわりとしては、『シャドウ塗装』でザク表面に汚れや立体感を出し、現実の兵器のような質感を出せるようにした点です。ただ、1つ1つのパーツが大きく時間がかかったのと、乾燥させる場所も必要なのが苦労した点でしたね」

 なお本機は、6月下旬から本格的な制作に入ったそうですが、既に真夏の気候になっていたにもかかわらず、塗装作業部屋にエアコンがなく、汗だくになりながら“開発”したそうです。

■ コミケ100会場内でも大喝采!

 ALEXさんが本作を制作したのは、2022年8月13日・14日に開催された「コミックマーケット100」に参加するためでした。今回のコミケは「夏コミ」としては3年ぶり。久しぶりの夏コミでその雄姿を披露するためALEXさんは東京ビッグサイトの地へいざ“出撃”。

 文字通りの「汗と努力の結晶」から生まれた本機ですが、期間中は「アフリカ・キンバライト基地」から馳せ参じたこともあってか、会場のいたるところで大きな喝采を受けることになりました。

 特に編集部で以前紹介したくろぼうしさん(@zgokzogok)の「ガンダム」との夢の競演を果たしたツーショット動画は、2022年8月15日現在でなんと4万を超えるいいねが寄せられています。

 そしてその8月15日は、ALEXさんの誕生日。ビッグサイト来場者と合わせ、リアル・デジタル双方で祝福を受けることとなりました。ハッピーバースデー

<記事化協力>
ALEXさん(Twitter:@Alex_Cos_2016/Instagram:@alex_cosplay_0815)
「ちー工房」さん(@zekkenchi)
coach.さん(@Maxoden909Coach)

(向山純平)

コミケ100でも大好評だったザクなりきりコスプレイヤーが感じる「ギャップ」