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(写真:アフロ

先日行われた内閣改造によって総務大臣政務官に就任した自民党杉田水脈議員(55)。8月15日の就任記者会見で「セクシュアルマイノリティの方々を差別したことはない」と語り、ネットで批判が殺到している。

杉田議員は雑誌『新潮45』’18年8月号への寄稿の中で、LGBTのカップルに対して《彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです》と記し、国内外問わず波紋を呼ぶ事態に。のちに同誌は廃刊となった。

そんな杉田議員は、15日の会見で岸田政権が「多様性が尊重される社会」を掲げている点について問われ「過去に多様性を否定したこともなく、ある性的マイノリティの方々を差別したこともない」とコメント。さらに「岸田政権が目指す方向性と、政務官として何一つずれている部分はない」と述べた。

「多様性を否定したことがない」という杉田議員だがーー。

’14年10月、杉田議員は『日本で女性が輝けなくなったのは、冷戦後、男女共同参画の名のもと、伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに起因します』と国会で持論を展開。そして『男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です』と断言しています。

さらに’20年1月の国会で、国民民主党玉木雄一郎代表(53)が『速やかに選択的夫婦別姓を実現させるべきだ』と述べた際に『だったら結婚しなくていい!』とヤジを飛ばしたと報じられています」(全国紙記者)

杉田議員は性的マイノリティへの差別も否定していたが、広辞苑で“差別”は「正当な理由なく劣ったものとして不当に扱うこと」と定義されている。

「杉田議員は’15年6月に配信されたネット番組で『思春期の子供に“同性愛者も堂々と胸を張って生きましょう”と教育したら正常に戻れなくなる』と、同性愛者を“正常でないもの”として語っています。さらに’20年9月、女性への性暴力などに関連して『女性はいくらでも嘘をつけますから』と自民党の部会の合同会議で発言。当時『女性差別だ』と非難の声が相次いでいました」(前出・全国紙記者)

こうした過去の発言があるにも関わらず“多様性を否定したことがない”とした杉田議員。ネット上では、非難する声がこう上がっている。

杉田水脈、多様性について今まで否定しまくりなのに、どの口で、否定したことないというのか》
《物忘れがあまりにひどいですね。公務に差し支えそうなので政務官、議員辞職を勧めます》
《多様性の否定したことがないというより、この方の場合、多様性の定義や否定の定義がわからないのかもしれませんね》
《大嘘つき》

また、政務官を任命した岸田文雄首相(65)の責任を問う声も。

《なんでこんな議員を『総務大臣政務官』なんぞに任命するんだ》
《岸田総理は、国民にケンカ打ってるのかね。》
杉田水脈総務政務官は大嘘つき。岸田首相の任命責任に問われます》