中国紙・華夏時報は28日、同国浙江省の有名な酒「紹興酒」の醸造で、本来使用するはずの湖の水の汚染が深刻なことにより、10年前から水道水を使っている状態だと報じた。同湖の水は飲食どころか、風呂で使っても体に影響が出る場合があるという。

 紹興酒は浙江省紹興市で生産され、地元にある湖、「鑑湖(かんこ)」の水を使って仕込むとされているが、現地の人によると鑑湖は10年以上前から養殖場や電気めっき工場の影響で汚染されている。6月初めに浙江省環境保護庁が発表した鑑湖の水質評価は5段階で最も悪いレベルだった。

 同紙の報道によると紹興酒の有名ブランド「古越竜山」の生産に関わる人物が6月18日、「現在では紹興酒の醸造には10年以上前から水道水を使っている。どこも同じだ」と証言した。地元の人によると、鑑湖の水質は地元当局の対策により以前に比べればやや改善したが、今も風呂に使えば身体に赤い湿疹が出ることがある状況だという。

 浙江省環境保護庁の発表を受け、古越竜山は6月11日、「水質が悪いと判断された地域の水は使っていない」との声明を発表し、依然、湖の水を使用しているとの姿勢を示したが、同紙が伝えた関係者の証言とは食い違っている。これについて古越竜山は同紙の取材に応じていないという。(編集担当:古川弥生)(イメージ写真提供:123RF)