モデルタレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。8月11日(木・祝)放送のコーナーリポビタンD TREND NET」のテーマは「第2次岸田改造内閣、発足」。学習院大学 非常勤講師・塚越健司さんに解説していただきました。


※写真はイメージです



「第2次岸田改造内閣」が、8月10日(水)に皇居での認証式を経て発足しました。岸田文雄首相は記者会見で、今回、内閣改造に踏み切った理由について、「政策断行により、数十年に一度とも言われる難局を突破するため」と説明。新型コロナウイルス感染拡大やウクライナ情勢、米中関係の緊張、国際的な物価高などへの対応を挙げて、有事に対応する「政策断行内閣だ」と述べました。

◆今回の「内閣改造」の焦点は?

塚越:首相を除いて閣僚は19人いるのですが、そのうち9人が新入閣ということです。ただ、フタを開けてみると、あまり目立った変化はないのかなと思います。国民の関心としては、やはり「世界平和統一家庭連合(=旧統一教会)」の問題を払拭できるかどうかということですよね。

そして、もう1つは、安倍(晋三)さんが亡くなったことを受け、「自民党内の派閥関係」をどう調整するかという点でした。実際におこなわれた内閣改造では、あまり目立った動きはないのですが、1つあるのは、去年の総裁選で敗れた河野太郎さんと高市早苗さんが入閣したところです。

ユージ:塚越さん的には、サプライズ人事だったということですか?

塚越:そうですね。デジタル担当大臣となる河野さんは、特にサプライズです。菅義偉内閣で、ワクチン接種推進担当大臣として非常に名を揚げたのですが、総裁選では敗れたので、(その後は)自民党広報部長という、一言で言ってしまえば降格人事だったんですよね。

河野さんは麻生派で、(今回の内閣改造で)麻生派が推していたわけではないのですが、どうやら岸田首相が河野さんを求めたという声もあるんですよね。河野さんは、問題もあっていろいろ批判もされるのですが、“豪腕”ということに関しては確かにそうなので、デジタル分野での活躍が期待されている感じですよね。

ユージ:実際、河野さんはTwitterなどSNSを駆使されていて、若い人とのコミュニケーションなども積極的に取っている印象もあるので、(デジタル担当大臣就任後の)何らかのイメージを持っているのかなと思いますね。

◆「旧統一教会」問題

吉田:そして、やはり気になるのが、「世界平和統一家庭連合(=旧統一教会)」の問題ですが、今回の内閣改造から見えてくることはありますか?

塚越:まず、岸田内閣の支持率は急落しています。NHKの調査によりますと、参院選後の7月半ばの調査では59%あった内閣支持率が、今月はじめの調査では46%となり、去年10月の内閣発足以降、最も低くなっています。不支持も28%と、前回より7ポイントも増えています。

これは、旧統一教会の問題や(安倍元首相の)国葬問題の影響があるのかなと考えられます。「旧統一教会の問題」に関しては、教会と何らかの関係を認めた内閣の閣僚7人は、今回の改造で交代したのですが、留任した経済再生担当大臣の山際大志郎さんは、旧統一教会の関連団体に会費を払い、イベントに出席していたと。8月10日(水)におこなった会見では、「通常の政治活動の一環だった」と述べているのみです。

同じく留任の林芳正外務大臣も、旧統一教会に関連する新聞「世界日報」のインタビューを受けていたこともわかっています。また、旧統一教会との関係を認めた萩生田光一経済産業大臣は、今回は自民党の執行部である政調会長に異動することになっています。

また、初入閣組の寺田稔新総務大臣は、2018年に旧統一教会の関連団体「国際勝共連合」の会合に参加費2万円を払っていたことがわかっています。さらに、西村明宏環境相、岡田直樹地方創生担当相など、旧統一教会との関係性の濃淡はあるのですが、旧統一教会との関係があることがわかっている、という感じです。

あと、再入閣の加藤勝信新厚生労働大臣も、旧統一教会といろいろ関係があることも明るみになっているので、旧統一教会との関係はこれからまだまだ出てくるかな? というのが正直なところです。これは今の時点で、というだけの話なので、まだまだ出てくると思います。

吉田:党はどういう対応をとっているのですか?

塚越:自民党は、党としての調査はおこなわない方針で、個別に点検・見直しをしてください、と求めている状態です。(旧統一教会関連のイベントなどに)会費を払ったのか、あるいは、団体からお金をもらったのか、選挙応援をされたのかとか、いろんな関わり方があって、扱いは変わってくると思うんですよね。

どの程度のレベルで付き合っていたのか? という濃淡はあると思うのですが、何かしらの基準を公表して処分するなど、やろうと思ったらできるはずなのですが、今回は“意気込みが感じられない”という感じです。

なので、「内閣改造をして、世論が落ち着くまで待っていれば、逃げ切れるんじゃないかな?」と思っている印象を受けるんです。だから(旧統一教会との関係を)“点検”してくれないかな? ということですよね。新閣僚や留任組にも関係があった人がいるということなので、まだまだ、私たちメディアもどんどん伝えていくことが大事ですよね。

ユージ:そうですよね。あと、「旧統一教会と関係があった者は外す」と言ってしまうと、それを掘り下げていった場合、大なり小なりみんな関わっていたんじゃないか? となって、誰も入閣できなくなってしまう可能性がある。じゃあ、それをどの程度まで許すのか、というその線引きが、ちょっと難しいところなんじゃないかなって思います。

番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティユージ、吉田明世
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/one/
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