医療人材総合サービスなどを展開するエムステージ(東京都品川区)が、「医師の燃え尽き症候群バーンアウト)についてのアンケート」を実施し、8月10日に結果を発表しました。医師として働き始めてから「燃え尽き症候群」と思われる状態になった経験のある医師が、約4割に上ることなどが分かりました。

「業務量の多さ」が主要因

 調査は8月2日~8日、同社が運営する医師転職求人サイト「Dr.転職なび」と医師アルバイト求人サイト「Dr.アルなび」に登録する会員医師を対象に行い、584人から有効回答を得ました。

 医師として働き始めてから、「燃え尽き症候群」と思われる状態になったことがあるかについて質問したところ、「ない」が58%、「ある」が42%となりました。

 燃え尽き症候群になったことがあると回答した医師243人に、そのタイミングやきっかけについて、複数回答で聞いたところ、トップ3は「専門医の取得後」(20%)、「初期研修時」(20%)、「後期研修時」(16%)となりました。なお、約1割の医師が「新型コロナの感染拡大」のタイミングで燃え尽き症候群になったと回答しました。

 243人に、その原因について質問したところ、トップ3は「業務量の多さ」161件、「長時間労働」139件、「十分な休日を確保できない」133件でした。

 同社は「命と向き合う医療従事者は燃え尽き症候群になりやすい職業と言われており、人材不足等による長時間労働や過重労働もその要因。医療機関における働き方改革、健康経営の取り組みが、今、求められている」とコメントしています。

オトナンサー編集部

医師の燃え尽き症候群、4割に