全国的に気温がだいぶ落ち着いた印象を受けるが、まだまだ油断は禁物。熱中症を避けるためにも、効率良くエアコンを利用すべきである。
しかし以前ツイッター上では、エアコンの持ち主が招いた命に関わる「恐ろしい事故」が話題となっていたのをご存知だろうか。
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■なぜこんな痛ましい状態に…
注目を集めていたのは、電気工事業者の「量販店エアコン工事ねこ」さんが投稿した一件のツイートである。名前の通りエアコン工事に関するツイートを多数投稿している同アカウントだが、7月末のある日、ペンチの刃部分が微妙に溶けた写真を投稿。
一体何が起こったのだろう…と訝しんでしまうツイートには「室外機設置中に客にコンセント入れられました(3回目)」という思わず目を疑ってしまう体験談と、「勝手にコンセント入れる客の共通項は『何故かタメ口』です」という経験談に基づく、量販店エアコン工事ねこさんの持論が綴られていたのだった。
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■「想像しただけで怖い」の声
改めていうことでないが「金属が溶ける」というのは決してよく見られる光景などでなく、これはれっきとした「異常事態」である。
件のツイートは投稿から数日で2万件以上ものRTを記録しており、他のツイッターユーザーからは「いや、危なすぎる」「エアコンの設置に命懸けって…」「絶縁工具で本当に良かった」「想像しただけでゾッとします」といった驚きの声が多数寄せられていたのだった。
果たして「エアコンにコンセントを入れる」という行為が、なぜこのような事態を引き起こしたのだろうか…。量販店エアコン工事ねこさんに当時の様子を尋ねたところ、驚きの事実が明らかになったのだ。
■現地の様子にゾッとした…
室外機設置中に客にコンセント入れられました(3回目)。
勝手にコンセント入れる客の共通項は『何故かタメ口』です。 pic.twitter.com/EFxf81G0MK— 量販店エアコン工事ねこ (@fujidconstruct1) July 22, 2022
まずストレートに、なぜペンチがこのような痛ましい状態になってしまったのか尋ねると、「電気は適切な抵抗(照明として光る、モーターとして回る、など)を通らないと『短絡』という現象を起こし、熱と光が発生するのですが、その熱でペンチの刃が簡単に溶けてしまうのです」という回答が。
量販店エアコン工事ねこさんは「もちろん大きな火花と爆発音もありました」とも補足しており、現場の様子を想像しただけで恐ろしい…。
なお基本的な話題になるが「室外機」の役割について確認したところ、量販店エアコン工事ねこさんは「『冷媒』というガスを使って室内機で室内の熱を奪い、室外機で熱を放熱すると言う仕組みです」と丁寧に解説してくれたのだ。
■命を失っていた可能性もゼロでなかった
幸い、量販店エアコン工事ねこさんは無事だったようで、その理由については「お陰様でペンチに厳重な絶縁(電気を通さない処理)が施されていたので、怪我はありませんでした」と振り返る。
しかしもし手にしていたのが別の工具だったら…本人は「絶縁の甘い工具で、汗をかいて、左手で切っていたら、電気が心臓を通って絶命していた可能性も十分ありました」とも考察していたのだった。
この時期にエアコンが使用できないのは、まさに死活問題。しかし持ち主の行動によっては熱中症などでなく、感電によって脅かされる命があることを肝に銘じておきたい。
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