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高性能のコンセプトモデルを市販化

今年初め、ポールスターがEVコンバーチブルの「O2」コンセプトを公開したとき、トーマス・インゲンラートCEOは、市販化しないのは「無責任」であると述べた。消費者の「圧倒的」な反響を受け、同社は今、まさに市販化を実行に移そうとしている。

【画像】北欧発の電動オープンカー【ポールスターO2コンセプトと最新モデルを写真で見る】 全82枚

O2コンセプトは、アルミニウム・プラットフォームをベースに電動格納式ハードトップを採用し、2026年に「6」という車名で発売される見込みである。ツインモーター/四輪駆動パワートレインを搭載し、最高出力886psと最大トルク91.6kg-mを発生。0-100km/h加速3.2秒、最高速250km/hを達成する。

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ポールスターO2コンセプトの実車    AUTOCAR

同様の2シーターの電動スポーツカーは、アルピーヌやロータスポルシェ、MGといったブランドからも今後数年間に発表される予定(テスラロードスターは不透明)。その中でポールスター6は、長距離走行の快適性と高級感に重点が置かれることになりそうである。

ポールスターは、発売までの今後4年間でその全容を明らかにしていくが、すでに関心のある顧客には生産枠を提供し始めている。

電動オープンカーというアイデア

O2コンセプトでは、新型ポールスター5用に開発したアルミニウム・プラットフォームを流用している。同社は以前、「スーパーカーレベル」のボディ剛性を実現すると述べていた。

デザインとしては、新型5のベースにもなったコンセプトモデル、プリセプトからインスピレーションを得ている。インゲンラートCEOによると「高級スポーツブランド」としてのイメージをさらに強化することと、社内開発を促進することの2点を目的に開発されたという。彼は次のように語っている。

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ポールスターO2コンセプトの実車    AUTOCAR

「そのエネルギービジョンが当社の原動力になっていることは間違いありません。ポールスター5でプリセプト・コンセプトを実現したのも、あえてそのビジョンを掲げて進んだ結果なのです」

O2の市販化については、「パッケージングとその構造から、このようなクルマを生産に移すことは可能です」と答えた。

「電動ドライブトレインは、スポーツカーにとって素晴らしいものです。そして、オープンルーフのコンセプトで誰もが夢見る『新鮮な空気、風、自然との距離』を実現するためには、電動ドライブトレインがぴったりです」

「電気の推進力は絶対にロードスターに合うはずなので、将来ロードスターを走らせるときは電気でなければならないと太鼓判を押したいですね」

O2の全長は約4600mmと、5より大幅に短く、ホイールベースも約400mm縮小されている。これは、5のスケートボードシャシーのフロアにある、後席レッグルーム用のスペースを取り除いたことによるものだ。

その結果、高剛性を維持しつつ、高いハンドリングダイナミクス22インチのホイールを装着し、空力に配慮したボディワークが特徴。空気の流れを改善し、車両後方の乱流を減らすことで航続距離を向上させるよう設計されている。

環境負荷に配慮したデザイン

サステナビリティにも重点を置いており、新しい熱可塑性素材をさまざまなコンポーネントのベースとしているほか、すべてのソフトインテリア素材に再生ポリエステルを使用している。ポールスターによると、アルミニウムシェルも含め、可能な限りリサイクル素材を使用しているという。

ポールスター2030年までに真のゼロ・エミッション車を開発するという目標を掲げている。同社のデザインチーフであるマキシミリアン・ミッソーニは、次のように述べている。

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ポールスターO2コンセプトの実車    AUTOCAR

「当社は、プロジェクト・ゼロで開発したアイデアをO2に導入し、『我々は非常にエモーショナルな製品を作り、人々をゼロ・エミッション目標に導くことができる』というメッセージを発信しました。楽しめるだけ楽しんで、それから小さなゼロ・エミッション車に乗り換えるということではなく、両立が可能なのです」

O2には、ジーリー科技集団(Geely Technology Group)傘下の家電ブランドHoco Flowが開発した自律型シネマティック・ドローンが搭載されている。走行中に展開させて、自車の走行シーンを空中から撮影することが可能だ。後部座席の後ろにあるエアロフォイルにより走行風を防ぐことで、ドローンの射出を支援。最大90km/hで車両に追従できる。

ジーリー傘下の兄弟ブランドであるロータスなどと部品共有の可能性について尋ねると、インゲンラートCEOはこう答えた。

「O2は、ポールスター5向けに創り上げたものを強調するコンセプトです。このアルミフレームポールスターが開発したもので、他の用途にも使用できます」

ポールスターのためにデザインしたこのコンセプトを、ジーリー・グループのすべてのブランドが使いたいと考えているようで、当社も協力に前向きです。しかし、それは各ブランドの目的に適ったものでなければならず、ここでグループの他のブランドについて語ることはできません」

「当社が開発する強力な電動パワートレインに関しては、ポールスターブランドのみならず、ジーリー・グループ内での共有を検討しています」


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