棺桶・棺

ある男性が、「酔っ払って気を失っているうちに、地元の祭りの生贄にされた」と主張している。土地の豊作を祝って行う祭りの最中に、いったい何があったのか。一部始終を『NEW YORK POST』『Daily Mail Online』などの海外メディアが報じた。


■目を覚ますと棺の中に…

ツアーガイドのビクトル・ウーゴアルバレスさんは、観光客を連れてボリビアの「母なる大地祭り」に参加していた。これは、ボリビア先住民族が土地の豊穣をもたらしてくれた女神を祝って供物を捧げたり、ダンスを披露する毎年恒例のイベントだ。

お酒をたくさん飲み、ダンスを楽しんだアルバレスさんは、酔っ払って気を失ってしまった。数時間後に尿意を催し目を覚ますと、自分が土で覆われたガラスの棺桶の中に横たわっていることに気が付いた。

棺桶を押し上げ、ガラスを割って脱出を試みたが、隙間に土が入りこみ、大変な思いをしたという。


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■大地の女神へ生きた捧げもの

ボリビア先住民たちは、8月になると大地の女神が供え物を得るために「口を開ける」と信じており、多くの人が生きた動物や羊の胎児、お菓子などさまざまなものを捧げる。

古代の人々は人間を生贄として捧げたそうだが、それが今でも密かに行われているという言い伝えがあるという。アルバレスさんは、祭りの参加者が彼を生き埋めにして、大地の女神への捧げものにしたと考えている。

■「酔いを醒ませ」とあしらわれる

棺桶から脱出したアルバレスさんはすぐに警察に助けを求めたが、「生贄にされた」という話はまともに取り合ってはもらえなかった。恐怖におののくアルバレスさんを、「家に帰って酔いを醒ませ」とあしらったという。

アルバレスさんは警察の対応に憤りを感じ、地元メディアに連絡して自分の状況を話した。報道陣が撮影した写真には、頭から血を流し、砂まみれになったアルバレスさんの姿が写っている。


■「飲みすぎるな」の声も

この報道を見た人々からは、「かわいそう。目覚めたら土の中にいたなんて、すごく怖かったに違いない」「私がよく見る悪夢みたいな展開」「トラウマになるだろう」と、アルバレスさんの恐ろしい体験に同情の声が多く寄せられた。

一方で、「ツアーガイドなんだから気を失うほど飲むべきじゃない」「これは女神からのお酒を飲むなというサインなのでは」と、祭りで記憶を失うまでお酒を飲んだアルバレスさんを戒めるコメントも寄せられている。

アルバレスさんは「ほとんど記憶がない。覚えているのは、トイレに行きたくて目覚めた時、自分がベッドにいると思ったことだ」と話している。果たして彼の話は酔っ払いの妄想か、恐ろしい真実か。いずれにしても、お酒を飲みすぎることには注意したほうが良さそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・広江おと

祭りで酔っ払い棺桶ごと生き埋めにされた男性 脱出し「生贄にされた」と主張