働く人なら誰しも、「部下や後輩から尊敬されたい」「尊敬、信頼できる上司のもとで働きたい」と思うもの。そんな「尊敬できる上司・できない上司」に関する意識調査の結果を、ライズ・スクウェア大阪府八尾市)がランキング形式で発表しました。

「仕事の能力」と「人間性」の両方が必要?

 調査は2022年7月、全国の働く男女を対象に、インターネットリサーチで実施。計500人から有効回答を得ています。

 まず、「職場に尊敬できる上司がいるか」について聞いたところ、「いる」が49.4%、「いない」が50.6%となり、「いない」が半数をやや上回る結果に。つまり半分以上の人が、尊敬できる上司がいない職場で働いていることになります。

 次に、「職場に尊敬できる上司がいる」と回答した265人に「尊敬できる上司の特徴」を聞きました。

 3位は「責任感があり、部下を守れる」(44人)。「理不尽な事柄から部下をかばってくれる(34歳男性)」「自身の仕事に責任を持つところ(50歳男性)」といった声が寄せられ、「部下に任せて責任を取らせる部分」と「上司がカバーする部分」の使い分けが必要であることをうかがわせる結果となっています。

 2位は「仕事ができる」(49人)です。いくら人柄がよくても「仕事ができない」と思われると、上司として尊敬されにくくなるものですが、「英語やITツールの使いこなしなど、ビジネススキルに長けている(28歳男性)」「問題解決能力と顧客獲得能力がすごい(45歳女性)」といったコメントからも、やはり職場・職位に求められるスキルや能力を身に付けておくことは、尊敬される上司の条件になるといえそうです。

 そして、1位に選ばれたのは「部下を気に掛けている」(67人)でした。「部下のことをしっかり気に掛けて、困っていればタイミングよく声を掛けられる(34歳男性)」「日頃、自分の仕事に没頭しているにもかかわらず、部下の人間関係や仕事上の悩みなどをきちんと把握している点(56歳女性)」といったコメントがみられ、仕事の進捗状況はもちろん、「体調面」「育児・介護など家庭の事情」にも気を配ってくれる上司だと、部下はより安心して働けることが分かる結果となりました。

 調査結果を受けて、同社は「仕事の能力と『親身』『思いやりがある』といった人間性を兼ね備えていることが、尊敬される上司の条件だといえそうだ」「自信と余裕を持つことで、尊敬される上司に近づけるのではないか」とコメントしています。

オトナンサー編集部

「尊敬できる上司」いる?