8月18日(木)に少年ジャンプに掲載された作品『たぬきとたまき』、および同作を執筆した大森えす氏がジャンプルーキーにて連載中の作品『人間テスト』が話題となっている。

 大森えす氏による『たぬきとたまき』は、人間に化けることができるたぬきと元気な少女・たまき、その兄の3人が共同生活を賭けて、たぬきの変身を見破れるかどうかのバトルを繰り広げる読切コミック。

 たぬきと生活を送りたいたまきと、兄妹水入らずの生活に部外者を入れたくない兄による、ユーモアあふれる攻防とエモーショナルな展開がユーザーから好評を集めている。

 また、本作の作者である大森えす氏によるジャンプルーキー連載作品『人間テスト』がキュートな動物たちが登場するものの、ハートフルな『たぬきとたまき』とは異なる方向性の作品となっており、『たぬきとたまき』を起点にこちらの作品も話題となっている。

 『人間テスト』は、人間になりたい動物を対象に「人間テスト」を実施、合格した動物のみが人間となれる世界を舞台にした作品。動物人間の定義をも描く、シビアな世界観が魅力だ。

 そもそも動物に「人権」を与えるのかという議論や、成績上位者はすべてサル科の動物であるということ、「人間テスト」に受かったとしても「人間に危害を加えるかもしれない」ことを理由に就職先は決まらないなど、動物が人間になるということを細かなディティールを持って描いており、先述の『たぬきとたまき』とは異なる方向性の作品であることから注目されているようだ。

 また、『たぬきとたまき』、『人間テスト』ともに大森えす氏によるかわいらしい動物たちが登場するほか、「〜でし」などといった独特の喋り方も魅力のひとつ。『人間テスト』では人間を目指すさまざまな動物たちの、キュートながらもどこか思惑のある怪しげな様子が人間の感情の機微を思わせるような豊かさで描かれている。

 『たぬきとたまき』はジャンプ+にて読切掲載、『人間テスト』はジャンプルーキーにて連載中で、現在10話まで公開中。どちらも無料にて読むことができるので、ぜひチェックしてみてほしい。

動物が人間を目指すシビアな作品『人間テスト』が話題に
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画像はジャンプルーキー!『人間テスト』より
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