大量に密集したシャコガイは、干潮になると貝を閉じるのだが、この時に水を吹き上げる。
交互に潮を吹くオオシャコガイはまるでシンフォニーを奏でているようだ。
Giant clams closing at low tide.avi
この映像はオーストラリア、クイーンズランド州オルフェウス島にて撮影されたものだ。シャコガイは海底で上を向いて殻を半開きにして生息している。
干潮になると開いていた殻を閉じるのだが、その時に潮を吹くという。大量に集まったシャコガイが交互に潮を吹いていく。
シャコガイが殻を半開きにしている理由は、その隙間から出た外套膜に褐虫藻を持ち、光合成を行わせているからだそうだ。
熱帯から亜熱帯海域の珊瑚礁の浅海に生息するシャコガイは移動することはなく海底に転がっているか、サンゴの隙間に入りこんでいる。
photo by Pixabay
さて食べられるかどうかだが、 沖縄地方で刺身にして食用にしている。
ちなみに、シャコガイの大型種、オオシャコガイは地球上最大の貝で、殻長2m近く、重量200kgを超えることがあり、400年以上生きた個体も存在するそうだ。
あまりの巨大さに、南太平洋域では、オオシャコガイが無防備な人間を海底で待ち構えて丸のみにするという都市伝説が存在する。
だがこれまで、オオシャコガイによって死傷した人間は出ていないという。近年では、絶滅が懸念されている種でもある。
written by / parumo
コメント