まさに「元祖」らしい素朴な姿です。

1946年に誕生した「国産スクーター」

8月19日は語呂合わせで「バイクの日」でもあります。これをうけて2022年の同日、スバルはSNSで「いわばSUBARUの原点とも言える存在」として、スクーター「ラビット」を紹介しています。

スクーターの“祖先”ともいうべき「ラビット」、パイプと鉄板にエンジンを載せただけの素朴な姿に、SNS上では「かわいい…おもちゃかと思った…」「ちっちゃくてボードっぽくて今でも通用する見た目なんじゃないかな」などのコメントが寄せられていました。

「ラビット」は1946(昭和21)年、スバルの前身である富士産業が開発し販売。当時はまだ四輪自動車は手軽に買える存在ではなく、大衆の日常の移動手段として、安価で乗りやすい「スクーター」という乗りものが浸透していきました。

同時期に三菱の「シルバーピジョン」としのぎを削っており、さまざまなモデルが世に出ます。スバルは1953(昭和28)年にオートバイハリケーン」も発売しましたが、その後は高度経済成長を経て、「スバル360」をはじめ四輪の「大衆車」が普及し始めていました。

多人数が乗れ、荷物を詰められる自動車の時代へバトンを渡す形で、「ラビット」は1968(昭和43)年に生産終了。「スバルのバイク」の歴史に幕を下ろしました。

富士産業(現:スバル)が製造した「ラビット」(画像:スバル)。