ブンデスリーガ第3節、ボルシアMGvsヘルタ・ベルリンが19日にボルシア・パルクで行われ、ホームのボルシアMGが1-0で勝利した。なお、ボルシアMGのDF板倉滉は先発フル出場した。

前節、板倉にとって古巣初対決となったシャルケ戦を2-2のドローで終え、開幕1勝1分けの無敗スタートとなったボルシアMG。今季2勝目を目指すホームゲームでは、開幕1敗1分けと未勝利のヘルタと対戦した。

板倉が引き続きセンターバックでスタメンを飾った試合は、立ち上がりから互いにフィニッシュまで持ち込み合うオープンな展開となる。

開始4分に快足を飛ばしてボックス内に侵入したヘルタのルケバキオがいきなり際どいシーンを作ると、ホームのボルシアMGも直後の7分にボックス左へ抜け出したプレアが右ポスト直撃の決定機に絡んだ。

以降は地力で勝るホームチームがボールの主導権を握って押し込む形となり、17分にはセットプレーの流れからゴール前のテュラムに絶好機。だが、ゴール至近距離からのシュートは相手GKの好守に阻まれる。

前半半ばにかけてはルケバキオ、エジュケ、カンガの3トップの機動力を生かしたアウェイチームが、カウンターからより効果的にフィニッシュへ持ち込んでいく。だが、ボルシアMGも板倉や守護神ゾマーを中心に最後のところで粘りの対応を見せる。

すると、34分には右サイドホフマンが入れたクロスをボックス内のミッテルシュタットが高く上げた腕でブロックする形となり、ボルシアMGがPKを獲得。これをキッカーのプレアが冷静に流し込み、待望の先制点を奪った。

先制後は攻撃のギアを上げたヘルタに攻め込まれる状況がしばらく続いたボルシアMGだが、1点リードで試合を折り返す。後半はなかなかチャンスを作れないものの、前半に比べて守備面の修正がなされたことで、より自分たちのペースで試合を進めていく。

そういった中、後半半ばには前半同様にボックス内でのハンドが試合の流れに大きな影響を与えた。69分、セットプレーの競り合いの際にヘルタのDFウレモビッチの手にボールが当たる。オンフィールド・レビューの結果、主審はボルシアMGにこの試合2つ目のPKを与える。さらに、このハンドで2枚目のカードをもらったウレモビッチが退場となった。

数的優位に加えて、ここで2点目を奪えれば、試合を決められるボルシアMGだが、キッカーを務めたホフマンが右隅を狙ったシュートはGKクリステンセンに見事な反応ではじき出され、痛恨のPK失敗となった。

1点リードと数的優位はあるものの、PK失敗によってアウェイチームに勇気を与える形となったホームチームは、極力相手陣内でボールを動かしながら時計を進めていく。

ただ、ゼルケやボアテング、ヨベティッチといった攻撃的なカードを切ったヘルタに押し返されると、セットプレーの流れからボアテングにあわや同点という際どいシーンも作られる。

その後、最少得点差のまま痺れる最終盤に突入すると、ここまで全く交代カードを切っていなかったファルケ監督は、続けて3枚のカードを切って時間を稼ぐ石橋を叩く手堅い采配。そして、このままリードを守り切ったボルシアMGが今季初のクリーンシートでリーグ2勝目を手にした。

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