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8月ももう後半戦。みんな、夏バテしてないですか? 昨今はコロナにも気を付けながら熱中症対策もしなきゃいけないんで、何かと大変な時勢である。

僕はと言えば特に変わりはないものの、今月はパチンコホールに出掛けてはいない。なんかいつからか、こちらで毎月パチンコ関連の記事を書く回数より、ホールに行く日数の方が明らかに少なくなってしまった。

理由は簡単で、「今ちょっと他の趣味が楽しい」ってのがデカい。ただ、もうちょっとすると涼しくなるんで、またホールに甘い蜜を吸いに行こうとして返り討ちにされてやってもいいかな。

返り討ち」ってのは僕らパチンコユーザーにとってはよくあるオチみたいなもの。それ自体は全然いいんだけど、どうせ返り討ちにされるなら、せめて土俵ぐらいには上がりたい。その上で負ける分には全然いいんだけど、最近は土俵に機銃が設置してあるというような店がちらほら。その機銃の名を、「設定L」と言う。(文:松本ミゾレ)

誰も勝てない難攻不落の貯金箱、設定L!

最近の6号機の一部には、設定Lが搭載されたパチスロが存在している。従来パチスロには1から6までの設定が用意されていた。設定1がもっとも機械割が低く負けやすい。逆に最高設定6は機械割が高いので、勝ちやすく負けにくい。

ところがいつからか従来の設定に加えて、設定Lというモードが用意されている機種が登場するようになった。簡単に言えばこの設定L、出玉がほぼ伴わず、打てば負けるモードになっている。

一説には市場に出すための型式試験を適合させやすくするために、あえて下限を設定1より下回った低い出率の設定Lを盛り込んだ、などと言われている。実際のところはもう僕は業界を離れて久しいので、その誕生の理由を「これだ!」と断定するに足るソースは持たない。

業界人がしている設定L関連の話も、大抵は前述のような内容なのだが、あくまでも「~らしい」とお茶を濁されている。本当のことは設定Lを搭載した機種を構想した当事者に聞かないと分からないわけだが、そんなことなんかより肝心なのは、設定Lがちゃんと実在していること。

そしてその設定Lをホールがわざと用意して待ち構え、ビギナーや、久々に復帰したユーザーが実際に触る可能性があることだ。

設定Lは見分ける方法もあるが……

現実問題、ホールでは既に設定Lが営業中にバリバリ稼働していたという状況が確認されているし、その写真や映像などもSNSで共有されている。設定Lを稼働させていたホールが、いわゆるヒューマンエラーであると釈明して謝罪したケースもあった。

現状、設定Lの状態で稼働する機種というのは常時下パネルが消灯していたり、1Gごとに目障りな演出がわざと発生するなどして「これは設定Lですよ、早く逃げて!」とユーザーに気付かせるなどの配慮を見せている。

この配慮があるということは、逆説的に言えばやっぱりあくまでもホール稼働前提の設定ではなく、試験通過のために射幸性のバランスをとった設定のように予測できる。それでも真相は不明だが……。

あくどいホールが明らかにわざと設定Lにして、絶対勝てない勝負をさせるケースも既に報告されている。ビギナーさん、あるいは出戻りスロッターさんは、勝負する以前に「この台は設定Lがあるのかどうか」という、今まではしなくて良かった余計な下調べを、必ずやっておこう!

気をつけて! パチスロ「設定L」の存在