キーボードアプリ「Simeji」を提供するバイドゥ東京都港区)が、Z世代を対象に行った「気になるおじさん構文の特徴」の調査結果をランキング形式で発表しました。

ガラケー時代の名残」多数?

おじさん構文」とは、おじさん世代がメッセージアプリやメールなどで活用する絵文字の使い方や、特徴的な言い回しのことを指す言葉。SNSを中心に、Z世代の間で話題になりました。

 調査は2022年6月から7月にかけ、10〜24歳の男女を対象に実施。597人から有効回答を得たものです。

 5位は「名前は『ちゃん』『チャン』付け表記」です。「呼び方を理解していなさそう」「なんか過保護」といったコメントが集まりました。おじさん世代は親しみの気持ちを込めて「さん付け」を飛ばし、いきなり「ちゃん付け」に落ち着いてしまう傾向があるのかもしれません。

 4位は「親しくないのにメッセージになるといきなりタメ口」。Z世代とフランクにコミュニケーションを取りたい気持ちがメッセージに表れているのかもしれませんが、「ネットやってると大概こうなる」「慣れてないのになれなれしい」との声が集まる結果となっています。

 3位には「一度に送る文章が長い」がランクイン。ガラケー時代の名残もあるのか、おじさん世代は伝えたいことを一度にまとめて送ってくる傾向があるようです。しかし、スマホの操作に慣れており、メッセージは短い文章で複数に分けて送ることが多いZ世代からは、「言いたいことを全部まとめて言ってくる笑」「読みにくい」「お母さんや親戚の人がそうなる」「うちの父もそうだからww」との声が。ジェネレーションギャップが生じていることを感じさせる結果となりました。

 2位は「文章中に片仮名を乱用」。Z世代からは「メールとかが毎回そう」「お父さんが使ってんのよ」といったコメントの他、「最後を片仮名にする使い方がちょっと古い」という、おじさん世代が若かった頃に流行していたと思われる「◯◯だネ」「◯◯だヨ」といった“片仮名語尾”を指摘する声もありました。絵文字ができる前は文章だけでのやりとりだったため、語尾を片仮名にすることで感情を表現していたのかもしれません。

 そして、1位に選ばれたのは絵文字顔文字・記号を多用」でした。Z世代からは、「感情の表し方が独特」「頑張って今どきに合わせてる感があるww」「慣れてなさそうな感じ」「お父さんがよくしてる」「ガラケーの名残?」とのコメントが寄せられる結果に。おじさん世代が若者だった頃に絵文字の多用が流行した名残と、「メッセージのやりとりが少しでも楽しくなるように」というZ世代への配慮によるものなのかもしれません。

 調査結果を受け、同社は「おじさん構文には、相手を気遣う気持ちや若い人とうまくコミュニケーションを取りたいとの気持ちが込められているのかもしれません」とコメントを寄せています。

オトナンサー編集部

Z世代が気になる「おじさん構文」って?