飛行機

航空業界には「魔の11分」という言葉があり、離陸3分間および着陸8分間が最も事故が起こりやすいと言われている。だがこのたび、ある旅客機が地上にいる人々の頭の上をかすめるほどの低さで着陸をみせ、その動画が話題となっている。

「一歩間違えれば大惨事」と世間を震撼させていることを、『Indiatimes』や『euronews』などの海外メディアが報じた。

【動画】低すぎるランディングに緊迫した瞬間


■大迫力の離着陸が話題に

ギリシャの人気リゾート地であるスキアトス島。ここに存在するスキアトス国際空港の滑走路はとても短く狭いうえ、両端は海となっている。大迫力の離着陸が間近で見られるとあり、そのビーチは人気観光スポットの一つだ。

このたびそこで驚きの動画が撮影されたのは、ハンガリー格安航空会社Wizz Airエアバス321neo機。その着陸の様子が「あの有名な空港より衝撃的。史上最も低いランディングでは?」と話題になっている。


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■観光客の頭上スレスレ

話題の動画には、旅客機が着陸の瞬間を待ち構える観光客の頭の上をかすめ、爆風や轟音とともに着陸を成功させる様子が収められている。しかし今回ばかりは恐怖で逃げようとする人、爆風で飛ばされそうになる人が多数いたという。

ここまで大きな衝撃を与えるランディングは珍しく、視聴者からは「ヒヤヒヤする」「一歩間違えれば大惨事に」「自分も行ってみたい!」といったコメントが並んだ。

■滑走路が短い空港ならでは

日本で最も長い滑走路は成田国際空港のA滑走路と関西国際空港のB滑走路で、ともに4,000メートルあるが、一方のスキアトス国際空港の滑走路は1,628メートルだ。

滑走路が短い空港はその距離を最大限に利用するため、かなり低い高度からアプローチする必要がある。その難しい環境ゆえ、スキアトス国際空港に飛ぶパイロットは、離着陸に高いスキルを求められているという。


■危険な空港は他にも

離着陸に危険が伴う空港は世界にいくつか存在する。かなり低いランディングで有名なのは、カリブ海のセント・マーチン島に建つプリンセス・ジュリアナ国際空港だ。ボーイング747などの大型旅客機がビーチ上を低空で通過するため、こちらも世界から観光客が訪れる人気スポットとなっている。

そして、ネパールのテンジン・ヒラリー空港は、なんと標高2,845メートルのヒマラヤ山脈の崖の上に建ち、滑走路は527メートルのたった1本だ。

傾斜があるうえ風向きも非常に変わりやすいため、どのパイロットもかなり高度な操縦技術とともに離着陸に臨むが、それでも滑走路を外れての死亡事故が度々起こっている。

■緊迫の瞬間をとらえた動画

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

旅客機が頭の上をかすめ「史上最も低い」ランディング 緊迫の瞬間が動画に