株式投資の企業別年間リターン解説シリーズ
株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。
しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。
今回は小松製作所(6301)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
コマツの配当金のリターンはいくらか
コマツの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2022年3月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
コマツの株主優待のリターンはいくらか
コマツは毎年3月31日現在、300株以上かつ保有期間が3年以上となる株主に、同社製品のオリジナルミニチュア(非売品)を提供しています。
しかし、今回の検証では100株を1年間保有したと想定するため、優待は受け取れません。
そのため、優待のリターンは0円となります。
コマツの株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
株式の取得日:2021年8月19日
株式の取得価格:2668円(取得日の終値)
取得から1年後の日付:2022年8月19日
1年後の株価の終値:2908.5円
100株ベースの株価変動によるリターン:+2万4050円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
リターンの計算は以上となります。
まとめにかえて
コマツの株式の年間リターンは+12.6%となり、1割近いプラスとなりました。
このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。
参考になれば、幸いです。
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