劇団「地蔵中毒」は、第15回公演 無教訓意味なし演劇vol.15『「中待合室にお入り下さい」を待ちながら』を、2022年8月24日(水)~8月28日(日)に、東京・新宿シアタートップスで上演する。同劇場には初登場。作・演出は大谷皿屋敷。8月27日(土)19時30分の回は、ライブ配信(アーカイブなし)もおこなわれる。

無教訓意味なし演劇vol.14『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』より (撮影:塚田史香)

無教訓意味なし演劇vol.14『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』より (撮影:塚田史香)

今回は、大人計画より顔田顔彦が初参加。大谷皿屋敷らがWOWOWドラマ『松尾スズキと30分の女優2』に参加したり、東野良平が現在上演中の日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』に出演するなど、大人計画と「地蔵中毒」との関係が何かと深まる今日このごろ、顔田がどんな新しい魅力を放つのか、期待したい。

さらに、よく出るメンバーながら、最近は必ずしも「よく出る」とは言い難かった怪優・関口オーディンまさおが26日・27日の二日間だけ出演(Wキャスト。他の日は大谷皿屋敷)なのも、古くからの劇団ファンには嬉しいところだ。配信回も関口が出演する。

他には、かませけんた、三葉虫マーチ、東野良平、hocoten、礒村夬、立川がじら(志らく一門)、小野カズマ、佐藤一馬、大宮二郎(コンプソンズ)といった、おなじみの、個性豊かな面々が出演する。

無教訓意味なし演劇vol.14『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』より (撮影:塚田史香)

無教訓意味なし演劇vol.14『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』より (撮影:塚田史香)


以下、劇団主宰で作・演出の大谷皿屋敷が今回の公演に向けて、少し前に記したコメントを紹介する。

「上石神井(かみしゃくじい)」って読み方、無理やりすぎないか?

台本を書かなくてはいけないのに、さっきから「上石神井」の読み方のことばかり考えている。
「上石神井」は、なんていうか、カテゴリーとしては、桑名正博の息子、「美勇士(みゅうじ)」と同じ箱であり、そして「美勇士」も また、「上石神井」と同じカテゴリーである。

そんな、「である」史上、最もどうでも良い「である」が頭の中でグルグルし、一切台本が進んでいない。記念すべき第 15 回公演であるのに、こんなことばかり考えていてはいけない。締め切りのある「くだらないこと」が、締め切りのない「くだらないこと」に押し出される、「くだらなのところてん方式」が脳内で繰り広げられ、結果、くだらなの渦を巻いている。でも、思った。僕たちは、上石神井から学ぶべきなのではないだろうか。あの、力強さを。

「読めないと思いますけど、俺、上石神井(かみしゃくじい)っす!」という、あの堂々とした態度。これは是非見習いたい。

なので、今回公演は「上石神井」みたいな公演にできればいいなと思います。歌舞伎町の入り口の果物屋が無くなって以降、初の本公演です。 僕たちのことを、串刺しパインだと思ってお越し下さい。

劇団「地蔵中毒」主宰・大谷皿屋敷

無教訓意味なし演劇vol.14『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』より (撮影:塚田史香)

無教訓意味なし演劇vol.14『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』より (撮影:塚田史香)

無教訓意味なし演劇vol.14『母さんが夜なべをしてJavaScript組んでくれた』より (撮影:塚田史香)