ベティスのスペイン人DFアレックス・モレノが、新シーズンに向けて意気込みを語った。24日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 現在29歳のアレックス・モレノは、2012年夏にUEリャゴステラ(当時3部)でプロデビューを飾ると、2013年夏にマジョルカへと移籍。その後、ラージョ・バジェカーノとエルチェで活躍した同選手は、2019年夏にベティスへと加入した。初年度から公式戦33試合に出場すると、昨季は公式戦45試合に出場しキャリアハイとなる5ゴール4アシストを記録。圧巻のパフォーマンスを見せて、コパ・デル・レイ(国王杯)優勝にも貢献している。

 今夏の移籍市場でプレミアリーグのクラブから関心を寄せられていたアレックス・モレノ。それでも“ベティス残留”を決断した同選手は「去るという選択肢もあったけど、僕は決断した。スポーツ的な側面と、大好きなクラブにいられるということがキーポイントだったよ。僕の志は、ベストパフォーマンスを発揮し続けること。ここにいられることを幸せに思う」と告白。続けて「いろいろな人と話をした。僕はここで安定感を持ち、勝ち続けたいという野心も持っている」と『ベニート・ビジャマリン』で戦い続ける覚悟を示した。

 また、昨季のラ・リーガにおける左サイドバックの覇権を取ったことにも触れたアレックス・モレノは「昨季は、安定したパフォーマンスを発揮できた。今季の目標も同じで、常にレベルを維持して、すべてのプレーに集中すること。成長し続けることも大事だけど、こだわりは持ちたくない。昨季のデータ上、僕はサイドバックとしてベストな選手だけど、ゴールという形でなくとも、アシストやハードワークの部分で貢献したいんだ。それがチームのためになるからね」と献身的な姿勢でチームに貢献したいと口にしている。

 最後に、アレックス・モレノは「すべてのコンペティションに出られるように戦う。中3日でプレーする機会が訪れるのはいいことだ。できるだけ戦い続けたい。素晴らしいことを成し遂げられる、とてもいいシーズン。好パフォーマンスを発揮して負けることもあるけど、すべてを賭けて勝ちを獲りに行く」と意気込みつつ、「スペイン代表に行きたい、成長したいからワールドカップに出たい、という幻想と願望は常に持っている。やれるところまでやってみて、うまくいけば戦い続けるつもり」と11月に開催されるFIFAワールドカップカタール2022への思いも明かしている。

 昨季ラ・リーガでの活躍により、一躍“ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)”の左サイドバック候補者として名前が挙がるようになったアレックス・モレノ。果たして今季、逆転でのカタール行きを目指す同選手はどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。

W杯に向けて意気込みを語ったA・モレノ [写真]=Getty Images